(写真はイメージです/PIXTA)

少子高齢化が進む日本社会。現役世代の間では、「学校にも行かず、働いてもいない」人々が存在しています。内閣府の調査より見ていきましょう。

日本の「若年無業者」の実態

内閣府は『令和4年版 子供・若者白書』を発表しています。同調査では、「若年無業者」、そして「若年引きこもり」の実態を調べています。さっそく見ていきましょう。

 

若年無業者とは、「家事・通学せず、かつ就職をしていない人」を指します。いわゆる「ニート」と呼ばれる存在です。同発表によると、15歳~39歳の間の若年無業者は全国で「75万人」。当該人口に占める割合は2.3%となりました。

 

人口に占める割合は、男性「2.8%」、女性「1.9%」。年齢別には、15~19歳「11万人」、20~24歳「16万人」、25~29歳「14万人」、30~34歳「17万人」、35~39歳「17万人」となっており、男女で比べると男性の無業者が多い一方、年齢間での大きな差は見られないことが分かります。

 

若年無業者のなかには、働きたい気持ちはあるものの、求職活動をしていない人々が存在します。「なぜ働かないのか?」、彼らにその理由を聞いたところ、全年齢で最も多かったのは「病気・けがのため」33.5%(15〜19歳に限っては「学校以外で進学や資格取得などの勉強をしている」が最多)。

 

そして「知識・能力に自信がない」11.8%、「急いで仕事につく必要がない」7.3%、「探したが見つからなかった」6.3%、「学校以外で進学や資格取得などの勉強をしている」同6.3%、「希望する仕事がありそうにない」4.9%と続きます。

 

病気・けがに次いで、「知識・能力に自信がない」が働かない理由になっている現況。同アンケートの年齢別内訳を見てみると、「知識・能力に自信がない」と答えた人の割合は15~19歳が7.9%、20~24歳が12.0%、25~29歳が13.4%、30~34歳が15.8%、35~39歳が12.2%です。本来働き盛りであるはずの20代が、自身への信頼を失っているのです。

 

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