日本全国「持ち家率ランキング」トップは秋田県だが
賃貸か、持ち家か。
「家賃なんてもったいない。資産として家を所有したほうがいい」「税金を払いたくない。賃貸のほうが自由度も高い」……などなど。賃貸 vs 持ち家論争は、いつの時代も会話の種になるものです。
いずれの選択肢にしろ、メリット、デメリットは必ず発生します。とはいえ「憧れのマイホーム」という言葉があるように、持ち家への信仰は強いもの。本記事では、持ち家率について、都道府県別に見ていきましょう。
■都道府県別「持ち家率」
総務省『住宅・土地統計調査』(平成30年)によると、持ち家率がもっとも高いのは1位「秋田県」77.3%。2位「富山県」76.8%、3位「山形県」74.9%と続きます。北陸及び中部地方・日本海沿岸地域の持ち家率が、極めて高いことが明らかになりました。
1位 秋田県・・・77.3%
2位 富山県・・・76.8%
3位 山形県/福井県・・・同率74.9%
4位 岐阜県・・・74.3%
5位 奈良県・・・74.1%
6位 新潟県・・・74.0%
7位 和歌山県・・・73.0%
8位 三重県・・・72.0%
9位 滋賀県・・・71.6%
一方で持ち家率が低い県。最小値を記録したのは「沖縄県」44.4%。そのほか、「東京都」45.0%、「福岡県」52.8%、「大阪府」54.7%、「北海道」56.3%と、人口集中地域の低調が目立ちました。一人暮らし世帯や若年層が多いことを踏まえると、当然の結果といえるでしょう。
家を持つことで問題になるのは、ゆくゆくの出口戦略。核家族化が進む今、「我が子に家をあげる」といった選択肢も安易に選べなくなってきています。
とはいえ、相続が発生すれば、自動的に子が継がざるを得ないケースも。住む気のない家をもらった結果、ただただ固定資産税を払い続ける空き家と化した……という問題は全国各地で多発しています。