(※写真はイメージです/PIXTA)

親が亡くなり実家を相続したけれど、遠方にあるから住むわけにもいかないし……と放置していると「固定資産税」が高額になるケースがあります。そんなまさかの事態に陥らないために、どうすればいいのでしょうか。西口孟志税理士事務所の西口孟志税理士が解説します。

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    「空き家の所有者」になったら、どうすべきか?

    空き家を所有することになった場合、選択肢は大きく分けると次の3つに絞られます。

     

    ① 空き家を活用する

    自分で使用したり、誰かに貸したりする方法です。利用用途が非常に便利ですが、地域によっては利便性の問題があり、借り手も見つからないということもあり得ます。

     

    ② 空き家を売却する

    利用する目途が無いのであれば、空き家を売却してしまうというのも一つの手です。相続で取得した空き家であれば、売却時に3,000万円の控除を受けられる可能性もあります。ただし、活用する場合と同様に買い手が見つからないという可能性もあります。

     

    ③ 空き家を適正に管理する

    活用や売却をしない、もしくはできないのであれば、適正に管理をすることが今まで以上に重要になります。ご自身で管理をするのが難しい場合は、知人や専門の業者に依頼することも視野に入れるべきかもしれません。

     

    空き家を所有することになって、どうしたら良いのか分からないというときは、市区町村によっては、無料で空き家の相談会を実施していることもありますので、空き家の活用や売却などについて専門家に相談してみることをお勧めします。

     

    空き家の数は年々増加している傾向にあり、特に地方では頭を悩ませる問題になっています。何も考えずにほったらかしにしていると思わぬ形で固定資産税が高くなってしまうことも考えられますので、今後はより注意が必要です。

     

    [参考]

    ◆平成30年度住宅・土地統計調査

    https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2018/tyousake.html

    ◆国土交通省住宅局 令和4年10月 空き家の現状と課題及び検討の方向性

    https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001518774.pdf

     

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