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子どもの足の特徴と足の成長段階
大人の足の骨や関節とは違って、子どもの足はまだ未熟な状態です。骨や関節も柔らかいため、外的影響を受けやすい状態にあることが子どもの足の特徴としていえると思います。
まず3歳頃から足裏のアーチというものが現れ始めます。それが6歳頃に土踏まずとしてある程度できあがり、10歳頃までにおおむね完成します。またたくさんの親御さんから、内股、O脚、X脚などのご相談もよく受けます。これにも成長段階があり、2歳頃までは多くの子がO脚傾向、3歳頃からX脚傾向になり、7歳頃までにある程度まっすぐになっていきます。一般的に子どもの足は成長に伴って形が変化するので、この頃の足の形は心配ないことがほとんどです。
子どもの足についてよくある相談
先ほどお話しした通り、子どもの足は発達途中にあるため、多少の足の形の変化は成長過程に起こる生理的なものであることがほとんどです。ですが中には次のような足の相談を受けることもあります。
①足指が地面に接しない「浮き指」
②足裏が真っ平らな「扁平足」
③足の親指が人差し指側に曲がる「外反母趾」
④小指がねじれたり薬指側に曲がる「内反小趾」
⑤足のつま先が内側に向く「内股」
発達途中で起こる上記のような子供の足の悩みの多くは、心配のないものであることも多いですが、もしも子どもが痛がっていたり、転びやすいなどの様子が見られたら、まずは医師に相談することをおすすめします。
子どもの足のトラブルの原因とは
子どもの足のトラブルは、靴が合っていないことと運動不足が大きな原因です。さらに生まれつきの体の特徴も考えられます。靴については別の項でお話ししますので、ここでは他の2つについて解説します。
①運動不足
厳しい夏の暑さやコロナ禍などもあって、子どもたちが外遊びをする時間がますます短くなってきています。足のアーチがしっかりとでき始める6歳頃までに外遊びや運動をたくさんして、適切に足を使うことが足や体の成長に関わってきます。
②関節弛緩
関節弛緩とは、生まれつき関節が緩すぎることをいいます。発達途中の子どもの足は筋肉も骨も柔らかく、それに加えて関節も過度に柔らかいと、足を正しく支えることができません。その結果、足指が変形したり将来的に足のトラブルにつながる恐れもあります。成長に伴って関節が固まってきたり、周囲の筋肉が発達してしっかりと支えられるようになることもありますが、関節弛緩そのものは生まれ持った体の特徴です。関節弛緩がある場合は、その子に合った靴を選ぶなどの正しい対処法が必要になります。