赤ちゃんの頭がゆがんでしまう原因
赤ちゃんの頭がゆがんでしまうのは、頭の骨の病気がある場合(頭蓋骨縫合早期癒合症など)を除けば、ほとんどは頭の同じ部分に圧がかかってしまうことが原因です。赤ちゃんの頭の骨は大人と比較すると非常に柔らかいので、いつも同じ向きで寝ていたり、抱っこの仕方や育児グッツの使い方などによって同じ部分ばかりに圧がかかってしまっていたり、また赤ちゃんが自分で反り返る姿勢を取ることなどでも頭のゆがみに繋がることがあります。
また、お母さんのお腹の中にいたときの姿勢や、出産時の吸引分娩や鉗子分娩が原因となってゆがむこともあります。
赤ちゃんの頭のゆがみ方はいろいろ
頭のどの部分に圧がかかるかによって、ゆがみ方にはいろいろな種類があります。
①短頭
いわゆる「絶壁」と呼ばれるゆがみ方です。頭の後ろからの圧により、頭の前後の長さが短くなってしまいます。
②斜頭
左右どちらかに向きぐせがあった場合などに、圧がかかる側が平らになって頭の形が左右非対称になってしまうゆがみ方です。
③長頭
頭の横から圧がかかっていると、頭が前後に長くなる長頭と呼ばれるゆがみ方になります。実際には、これらのゆがみ方が組み合わさっているケースなどもみられます(例:短頭と斜頭など)。
頭のゆがみが残ったまま成長すると
頭は赤ちゃんの成長とともにどんどん大きくなるので、その過程でゆがみが改善されることもあります。しかし、ゆがみの程度によっては、ゆがみが残ってしまうということも少なくありません。
ゆがみが残ったまま成長すると、見た目の問題だけではなく、頭の重さがアンバランスになることによる背骨のゆがみや、肩こり・腰痛の原因となることがあると考えられています。実際にケアをしているママパパの中でもご自身の頭の形が気になっている大人の方々には腰痛や肩こりなど悩んでいる方も多いと実感しています。
また、歯並びやあごの歪みにも影響が出ているのではと感じられる子もいます。