子どもを虫歯から守るためにしっかり歯磨きしてあげたい……そう思って頑張っているのに、仕上げ磨きを嫌がってなかなか磨かせてくれない、などなど、子どもの歯磨きにまつわる悩みを抱えるお母さんお父さんはたくさんいらっしゃると思います。そこで今回は、歯医者ゆうこ先生に、子どもの歯の磨き方のコツや虫歯予防についてお話をうかがいました。
「歯磨きイヤっ!」…断固拒否の子が〈素直に従う〉正しい歯磨きの仕方【歯科医の解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

 

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子どもの歯磨きはいつから? 歯が生えるまでは歯磨きをしなくてもよい?

歯磨きそのものをはじめるのは歯が生えてからでかまいません。しかし、歯が生える前から、赤ちゃんが歯磨きに慣れるための準備にぜひ取り組んでいただきたいと思います。

 

お母さんの出産後の疲れが落ち着いてからでよいので、赤ちゃんのお口の周りをたくさん触ってあげてください。ほっぺをなでたり優しくつねったり、くすぐったりなど、赤ちゃんが口の周りを触られる感覚に慣れるためのスキンシップをしてあげましょう。そうすることで、歯が生えてきたときに、歯磨きへスムーズに移行できます。

 

赤ちゃんの歯の磨き方

赤ちゃん用の歯ブラシを使用

赤ちゃんがお口を触られることに慣れていていれば、赤ちゃん用の歯ブラシで歯が生えたところを磨いてあげましょう。赤ちゃん用の持ち手が丸いものでもいいですし、子どもに持たせず親御さんが磨いてあげるためのものであれば、普通の柄のついたこども用の歯ブラシでもOKです。

 

歯ブラシを嫌がったらガーゼで慣らす

歯ブラシを嫌がる赤ちゃんの場合は、まずガーゼではじめて慣らしてあげましょう。お子さんが虫歯にならないようにと歯磨きには神経質になってしまいがちですが、離乳食がはじまるまでは、歯にそれほど汚れはつかないので、あまり心配しなくても大丈夫です。むしろ、はじめは汚れを取るよりもスキンシップの時間として、楽しく歯磨きに取り組んでみてください。

 

使い終わった仕上げ用の歯ブラシを練習用に

子どもが自分で磨く練習をはじめると、歯ブラシを嚙んでしまってすぐに毛先が開いてしまうという声をよく聞きます。歯磨き練習の最初の頃はまだ自分で磨けるということはないので、仕上げ用の歯ブラシの使い終わったものを子どもの練習用に回してあげると経済的です。もちろん、子どもが大きくなってきてしっかり歯磨き練習できるようになったら、新しい練習用歯ブラシをあげてくださいね。