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体の柔軟性は生まれつきのもの?
赤ちゃんは体が柔らかくなければお母さんの中から出てこられないので、基本的には生まれた時は、みんな体が柔らかくできています。そこから年齢を経ることで、柔らかいままの子、硬くなってくる子という差が出てきます。
6歳くらいでも前屈で手が足先につかない子や、2、3歳くらいから硬くなってくる子もいるという報告もあります。
もう一つ調査して分かっていることとしては、性別の差というのはやはりあるようです。筋肉量などの影響もあるかもしれませんが、傾向として女の子の方が体が柔らかいと言われています。
体が硬くなるのはどうして?
子どもの体が硬くなる原因はいくつかありますが、その中でも日常生活の過ごし方や運動習慣というのは注目してほしい部分だと思います。
大事なポイントとしては、じっとして動かないのがよくない、ということです。ネズミの足を1週間動かないよう固定し続けたら、関節が硬くなったという研究報告がありますが、これはある程度人間にも当てはまることです。子どもでもじっとしている時間が長ければ背骨や股関節なども硬くなりやすくなります。
最近の研究では、子どもの体の硬さと現代的な生活スタイルが関係しているのではないかという指摘もあります。外で遊ぶ機会が少なくなり、活動的に動く時間が減っているというのは事実で、世界保健機関(WHO)でも子どもの座っている時間を減らすよう提唱されています。
学童期になれば机に向かう時間も増えますが、それ以外の時間にいかにストレッチやエクササイズを取り入れていくか、というのが体が硬くならないポイントになるのではないでしょうか。
体が硬いことによるデメリットとは?
運動をした時にケガをしやすいというのがその一つです。これは骨端症と呼ばれる10歳前後に起こりやすいスポーツ障害の一つで、骨の成長に伴って表れる痛みの症状です。この時期は骨が先に成長するため筋肉がこわばりやすくなります。
そのためしっかりとほぐしてあげないと、筋肉の付け根にある腱が成長途中の骨を引っ張ってしまって、それが骨周囲の痛みにつながることがあります。痛みはかかとや膝に出ることが多く、中には腰椎分離症という腰の疲労骨折を起こすきっかけになることも。
このような痛みが出た場合は、腫れている部分は休ませながら、それ以外の部分はしっかりとほぐしておくことで早期の改善につながることもあります。ですが予防として、運動前にほぐしておくことが何よりも大切だと思います。