なかなか処分できず増えすぎてしまった子ども服を前に「なんとかしなくちゃ」と思っているご家庭も多いと思います。そんな皆さまのために、今回は整理収納アドバイザーのみやけ みほさんにインタビュー。衣替えのタイミングを上手に利用して、子ども服をスッキリ片づける方法を伝授いただきました。
子ども服が捨てられない!すぐにマネできる「劇的収納術」を収納のプロが解説 ※画像はイメージです/PIXTA

 

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衣替えはいつ頃にするのがいい?

制服のある幼稚園に通っている場合ですと、園から制服の衣替えのお知らせが来ますので、それが普段着の衣替えのタイミングになっているご家庭もあるかもしれません。我が子の幼稚園では6月と10月に衣替えのお知らせがありますが、実際は5月にはすでに半袖を着ていたり、10月の下旬頃まで暑い日があったりします。ですから夏服はゴールデンウィーク頃に出し始め、冬服は10月頃から長袖と半袖を混ぜながら、徐々にその比率を変えていくという感じで衣替えをしています。

 

子ども服の整理収納のためのコツ

子ども服に限った話ではありませんが、整理収納を成功させる基本的なコツは次の2点です。

 

1.適正量を決めておく

あらかじめ収納スペースを決めておいて、そこに入る分を適正量として維持します。この量をルールとして決めておくことが大切です。我が家の場合はシーズンオフの洋服は子ども部屋のクローゼット内の引き出しに収納しており、入りきらない分は処分対象になります。

子ども部屋のクローゼット
子ども部屋のクローゼット

 

2.一時置きボックスを作っておく

手放すと決めた洋服を一時的に保管しておくボックスを作ります。整理収納にまつわるお悩みで一番多いものが、「不要なのに捨てられない」というもの。思い出があって処分に踏ん切りがつかないという時にこそ、この一時置きボックスが活躍します。一旦ここに溜めておき、いっぱいになったタイミングで誰かに譲るのか、ウエスなどにして活用するのかを決めていただきます。

 

ちなみにこのボックスは、蓋をしないことがポイント。中身がいっぱいになった様子を見ることで、処分しようかなというスイッチが入りやすくなるからです。

「一時置きボックス」
「一時置きボックス」

 

衣替えで実践!子ども服を手放す基準は?

衣替えをする時は、まず最初に手持ちの服を全て並べてみてください。それから処分する服を決めていきます。ここではどのような洋服が処分対象になるのか、その基準をご紹介します。

 

1.サイズアウトしたもの

すでにサイズアウトしてしまったものと今ピッタリなサイズのものも処分の対象になります。子どもの成長は早いので、今ピッタリでも次のシーズンではサイズアウトしていることも多いはず。これらは一時置きボックスへ移しておきましょう。

 

2.傷んだもの、汚れがひどいもの

ほつれていたり穴が開いたり、汚れが目立つもの、使い倒して劣化した服も処分するものとして一時置きボックスへ。たまに園や学校から特別な活動があるので汚れてもいい服で来てください、というお知らせがあります。そんな時は一時置きボックスから出して使うこともできます。

 

3.趣味に合わないもの

良かれと思って買ったのに子どもの趣味に合わなかった服も潔く一時置きボックスへ。いただいたけれど着なかった服も同様です。

 

4.収納に入りきらない分

保管スペースに見合っていない分も処分しましょう。大人も同様ですが、洋服はたくさんあっても結局お気に入り以外はほとんど着ることがありません。もったいないからと取っておくよりは、誰かに譲ったりウエスにして生かす方がいい服もきっと喜んでくれると思います。

 

5.どうしても手放せないものはどうする?

一時置きボックスに移してしばらく経って見直しても、どうしても捨てられないものが出てくることもあります。私も子どもたちが順番で使った帽子だけは捨てられませんでした。そのような場合は子ども用の思い出ボックスを作って、厳選されたもののみを保管しています。