元気いっぱいに走ったり跳ねたりできるのも、強く健康な足があってこそ。今回は子どもたちの遊びと運動の土台になる「足」について、子どもの足の痛みと歩き方の専門家である、理学療法士の藤原慎也さんにインタビュー。子どもの足の健康チェック法や、将来困らないようにするためのトラブル予防法などをご紹介します。
なぜうちの子は「よく転ぶ」のか?専門家が教えてくれた「2つの意外な理由」 ※画像はイメージです/PIXTA

正しい靴選びのポイント

健康な足を育てるために正しい靴選びは欠かせません。次のようなポイントで靴選びをしてみてください。

 

①子ども靴の専門家を探す

靴選び以上に大切なのが、靴屋さん選びだと思っています。子どもの足に詳しい靴の専門家がいるお店で購入することが理想です。足の状態を見てもらった上で、どの靴が良いか選んでもらうことをお勧めします。

 

②正しいサイズを選ぶ

子どもの足はすぐに大きくなるからと、大きめのサイズを買うことはやめてください。足は縦と横、甲周りのサイズを測って選びましょう。また誰かのお下がりを履かせるのもおすすめできません。

 

③脱ぎ履きしやすい靴はやめる

保育園や幼稚園などで「脱ぎ履きしやすい靴」を案内されることもありますが、スリッポンのようなタイプは足のためにはおすすめできません。

 

④柔らかすぎる靴はやめる

かかとがしっかり固定されるもので、簡単に曲がったりねじれたりしないタイプがおすすめです。

 

⑤留め具があるものを選ぶ

甲の部分がストラップや紐などでしっかりと留まるものがおすすめです。

 

子どもの足でお悩みのパパママへ

お子さんが将来、体のことで困らないように今からできることはたくさんあります。年齢が上がれば上がるほど本来の良い状態には戻しづらくなるので、小さなうちからの対処が必要です。

 

足の病気やトラブルで本当に心配なことがあれば、まずは医師に相談をしてください。靴の選び方で困ったら、靴の専門家に聞いてみてもいいと思います。その上で誰に相談したらいいか分からない悩みや、誰かに相談しても「様子を見ましょう」と言われて困っている場合は、私のような子どもの足の専門家を頼ってみてほしいと思います。

 

【話を伺ったのは】

藤原慎也/理学療法士

総合病院の整形外科で理学療法士として勤務。自身の子どもが外反扁平足と診断されたことをきっかけに子どもの足について本格的に向き合う。同じような境遇にある家族の力になるために「こどもの足とカラダの相談室」を開設。オンライン相談のほか、整体院で対面相談も行っている。

https://www.instagram.com/kodomo.karada/