昨年の株価大幅下落は一時的な調整に過ぎない
「米国債に大幅なor長期間のドローダウンが生じる間には株価はたいてい上昇している」というと、「昨年は、金利上昇とともに株価がかなり下がった気がするが……」と感じる方もいらっしゃると思います。
たしかに、【[図表7]の最右列の一番下】をみると、今回のドローダウン期間中にS&P500の最大ドローダウン(過去最高値からの最大下落率)は「-24.8%」とかなり大幅な下落になっています。
ただし、その下落はあくまで「大幅な右肩上がりの相場のなかでの調整」に過ぎず、前節で述べたとおり、現在の株価は、2020年8月に米国債のドローダウンが始まってから、いまだ「約3割高」の水準です。
言い換えれば、昨年の途中で抜け出した人の一部は大きな痛手を受けたかもしれませんが、株式市場に継続投資した人にとってはほとんど「実害」はなさそうです。
重見 吉徳
フィデリティ・インスティテュート
首席研究員/マクロストラテジスト
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