生命保険の見直しのポイント
以上を前提に、生命保険の見直しのポイントについて、「保障」と、貯蓄機能のある保険の「貯蓄効率」とに分けてお伝えします。
◆保障の見直し
生命保険の保障の見直しをする際のポイントは、以下の2つです。
【保障の見直しのポイント】
1. 遺族年金、勤務先の団体保険、団信を計算に入れて加入したか
2. 保険金額に過不足がないか
第一に、遺族年金、勤務先の団体保険、団信(団体信用生命保険)等を計算に入れて加入したかということです。これらを考慮して、足りない分だけカバーすればいいのです。
第二に、保険金額に過不足がないかということです。基本的に、家族構成が変わらなければ、時間が経てば、必要な保険金の額は減っていくはずです。典型的なのは子どもが独立した場合です。
これに対し、新たに子どもが生まれた場合や、子どもが海外留学をすることになってお金が必要になった場合等は、必要な保険金の額が増える可能性があります。
したがって、ライフステージの変化があった場合には、そのたびに、保険金額の過不足が生じていないか、見直すことが大切です。もし、不安であれば、信頼性に定評のあるファイナンシャルプランナー等の専門家に相談する方法があります。
◆貯蓄効率の見直し(終身保険・養老保険)
終身保険・養老保険については、保障の機能に加え、貯蓄効率、いささか品のない表現をすれば「費用対効果」を吟味する必要があります。
費用対効果を考えるときは、「返戻率表」や「シミュレーション」が重要です。それらは、加入のタイミングによっても異なるので、注意が必要です。なお、保険料については「生命保険料控除」を受けられますが、その効果は最大限見積もっても年間4万円まで(×税率)にすぎません。
特に、日本では長年にわたり超低金利が続いています。特に、ここ数年だと「円建て」の商品は費用対効果が芳しくないことが多いです。ただし、マイナス金利政策が行われる以前に加入した保険は貯蓄効率が高い「お宝保険」である可能性があります。
他方、「米ドル建て」の保険に加入した人は、少し前までに加入した方であれば、このところの急激な円安ドル高で大きな為替差益が発生している方も多いです。
このように、貯蓄性の保険の良し悪しは、円建てか「変額」「ドル建て」か、いつ加入したか、等の事情によって左右されます。
また、「米ドル建て」「変額」について補足すると、毎月一定額の保険料を支払い続けることによってリスクが分散されるしくみになっています(ドルコスト平均法)。詳細には立ち入りませんが、為替相場や株式市場の一時的な騰落は一切気にせず、ただただ長期間、機械的に一定額を払い込み続けることが大切です。
生命保険の控除証明書を受け取ったら、ぜひ、本記事で解説したことを参考に、保険の見直しを行うことをおすすめします。保険は公的保障ではカバーしきれない経済的な損失を手当てするのに重要な役割を果たすものです。だからこそ、無駄な保険料を払うことなく、最大限の効果を得ることを考える必要があるといえます。
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