日常生活には投資に活かせる情報がころがっている
たとえば、民主党政権時代の末期、アベノミクスが始まる直前の選挙で、私はある政治家の方が「選挙が近い」と発言しているのを耳にしました。
アメリカの大統領選を含め、基本的に選挙は「買いのサイン」です。さらに、私が入手したのは、石破茂氏ではなく、安倍晋三氏が勝つ可能性が高いのではないかという情報です。安倍氏といえば、当時から脱デフレについての勉強会を開催していることで有名でした。
そこで私は、アメリカやヨーロッパに倣って、日本も大規模な金融緩和をするのではないかと考えました。結果、アベノミクスによって株価は8,000円台から3万円台に上昇。
これは出来すぎた話ではありますが、政治分野にアンテナを張っているだけで、資産を4倍近くまで増やすきっかけを掴むことは可能なのです。日々の出来事に興味をもって、自分なりの仮説を立てる―。
この視点は、プロ、初心者のどちらにも必要なものになります。日常生活には投資に活かせる情報がたくさんころがっています。毎日がチャンスの連続といってもよいでしょう。難しく考える必要はありません。
みなさんが日ごろ使っているものの中で、「こんなすばらしい商品やサービスを提供している会社はどこだろう?」と調べてみて、そういう会社にまずは投資したらいいのです。実際にあのバフェットも、多くの人にとって身近な飲み物であり、自身もこよなく愛しているコカ・コーラに投資をして、大金持ちになっています。
投資についてはたくさんの専門家や実践者が色々な解説をするので、とにかく難しそうな、専門的な知識が必要であるような印象を受けますが、本来は「自分が知っている会社、好きな会社の株を買って応援する」仕組みですし、初心者であればそれこそが成功のヒントにもなるものです。