なぜ「不動産」よりも「株式投資」なのか
ここまで、「いま、投資を始めるべき理由」として、インフレの時代に入り、日本の景気がよくなること、インフレになるとモノの値段が上がり、現金の価値が下がること、さらに相場の波動から見てもチャンスが到来していることなどを挙げてきました。
この記事では、数ある「投資」のなかで、なぜ、「株式投資」が初心者に最適なのかについて解説します。
インフレ・ヘッジという意味では、たとえば「不動産投資」も選択肢のひとつです。しかし、不動産というのは、「いつでも換金できる株式」に比べて「流動性」が低く、売りたいときに売って、買いたいときに買うことができません。
一方の株式投資は口座さえ開けば、誰でも市場に参加することができ、ある意味で「平等」に売ったり、買ったりできます。
不動産は「相対取引」ですから、どうしても高く買わされたり、安く売らされたりすることがあります。百戦錬磨の不動産会社や、何十年も不動産取引に携わってきた人に比べ、初心者は圧倒的に知識が足りないため、契約したあとに「こんなはずではなかった」ということが発生しかねません。
もうひとつ、株式投資の利点を挙げると、失われた30年とはいえ、アベノミクスがスタートした2012年から2023年まで、約10年の日経平均株価を見ると、右肩上がりに推移していることがわかります。
具体的には、8,000円台から3万円台まで上昇しています。デフレ下にもかかわらず、この10年で4倍近く上昇しているわけです。
では、これからインフレになったらどうなるでしょうか。上昇傾向はますます顕著になるというのが、私の読みです。