投資家の菅下清廣氏は著書『50年間投資で食べてきたプロが完全伝授! 一生お金に困らない人の株式投資術』の中で、「インフレの時代に株式投資をすることがお金に困らない人生を手に入れるための近道となる」と言います。株式投資で成功するには一体どうすればいいのでしょうか?その秘訣を本書から一部抜粋して紹介します。

まずは100株から、広く浅くスタートする

つまり、最終的に「お金に困らない人生」を手に入れられるか否かは、どんな銘柄に投資するか、いつ買って、いつ売るかにかかっています。そのためには、世の中のトレンド、大きな流れを掴みながら、実践していくしかないのです。

 

どんな個別銘柄を選ぶかについては後述するとして、購入する銘柄が決まったら、まずは「100株だけ」買いましょう。これは株式の最小単位です。プロの投資家はもっと大きな単位で購入しますが、初心者は「広く浅く」買うのが鉄則です。

 

理由は単純で、本当にその銘柄がよい株なのかどうかわからないからです。100株ずつ、いくつかの銘柄を購入したうえで、「ああ、この株は上がるどころか下がってしまった」「この株は下がることなく、上がり続けている」「一度下落したけれど、また上がり始めた」というのがわかってきたら、「これだ!」と思う銘柄に資金を集めていくのがよいでしょう。

 

野球でいえば、ストライクゾーン、あるいは自分の得意なゾーン、ヒットの打てる球筋を見極めていくようなイメージです。

 

そうして慎重に見極めたうえで、少しずつ投資額を増やして、少しずつ利益が出ていけば、心に余裕が生まれます。心に余裕が生まれれば、損切りの判断も冷静に行なえるようになります。

 

下落局面で絶対に避けるべきなのは、ナンピン買い(平均単価を下げる買い方)です。自分が投資した株が下がってきたら、ついつい買い増してしまうのが人の性さがですが、私は絶対におすすめしません。

 

相場の世界では、下がる株はもっと下がる可能性が高いと考えられているからです。私は、朝買った株が午後に下がり始めたら、その時点で売却を考えるほどです。

※本連載は、菅下清廣氏による著書『50年間投資で食べてきたプロが完全伝授! 一生お金に困らない人の株式投資術』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。

50年間投資で食べてきたプロが完全伝授! 一生お金に困らない人の株式投資術

50年間投資で食べてきたプロが完全伝授! 一生お金に困らない人の株式投資術

すがした きよひろ

KADOKAWA

百戦錬磨のプロ投資家が、イヤでもお金が増えるデフレ時代の投資術を解説! 投資に使えるお金はあんまり多くないけれど、一生お金の心配をして暮らすのはつらい… そんな人のために、50年間山も谷も超えて勝ち残り、投資で…

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