まずは100株から、広く浅くスタートする
つまり、最終的に「お金に困らない人生」を手に入れられるか否かは、どんな銘柄に投資するか、いつ買って、いつ売るかにかかっています。そのためには、世の中のトレンド、大きな流れを掴みながら、実践していくしかないのです。
どんな個別銘柄を選ぶかについては後述するとして、購入する銘柄が決まったら、まずは「100株だけ」買いましょう。これは株式の最小単位です。プロの投資家はもっと大きな単位で購入しますが、初心者は「広く浅く」買うのが鉄則です。
理由は単純で、本当にその銘柄がよい株なのかどうかわからないからです。100株ずつ、いくつかの銘柄を購入したうえで、「ああ、この株は上がるどころか下がってしまった」「この株は下がることなく、上がり続けている」「一度下落したけれど、また上がり始めた」というのがわかってきたら、「これだ!」と思う銘柄に資金を集めていくのがよいでしょう。
野球でいえば、ストライクゾーン、あるいは自分の得意なゾーン、ヒットの打てる球筋を見極めていくようなイメージです。
そうして慎重に見極めたうえで、少しずつ投資額を増やして、少しずつ利益が出ていけば、心に余裕が生まれます。心に余裕が生まれれば、損切りの判断も冷静に行なえるようになります。
下落局面で絶対に避けるべきなのは、ナンピン買い(平均単価を下げる買い方)です。自分が投資した株が下がってきたら、ついつい買い増してしまうのが人の性さがですが、私は絶対におすすめしません。
相場の世界では、下がる株はもっと下がる可能性が高いと考えられているからです。私は、朝買った株が午後に下がり始めたら、その時点で売却を考えるほどです。