選択肢2:マニュアル化できない仕事を細分化して分業する
一見、難しそうな仕事であっても、細分化してみれば、部分部分は自分以外でもできるものだったりします。
細分化した仕事のなかから、ほかの人でもできるものはマニュアル化し、新人社員にも任せることができます。ベテラン社員は本当に難しい数パーセントの部分に意識を集中できます。
難しい仕事にも2種類あります。ひとつは、スパゲッティのようにさまざまな要素がこんがらがっている仕事。こちらは本当に経験のある人にしか解読できません。もうひとつは、分解すればひとつひとつの作業は難しくないものです。実際のところ、ほとんどの仕事は後者にあたります。
マニュアル化することで、職人技の技術を持続可能なものにするだけでなく、以下のような3つのメリットが生まれます。
マニュアル化のメリット1.データ化により、常に改善していけるようになる
勘と経験に頼っていては、改善が難しいです。なんとなくよくなったな、と感じられることはあるかも知れませんが、データ化すれば、今年はこの数字が何ポイント上がった、というように改善を可視化できます。
マニュアル化のメリット2.若手の経験量がベテランを上回る
ベテランの年齢は60代~70代が多く、一方の若手の20代が多いでしょう。その20代の社員がベテランを上回る経験値を身に付け、よりよいものを作ることを可能にします。
仕事の質の高さは、まずは量の積み重ねから始まります。若手社員は、マニュアル化によって圧倒的な量をこなすことで、質を高めることができるのです。
マニュアル化のメリット3.重要な2%に集中できる
そうはいっても、マニュアルで解明できるのは最大でも98%としましょう。残りの2%や知恵や考える力。その2%によいものを作るポイントが眠っていると言います。
「なんだ、結局は人の力か」と思われるかも知れませんが、ここでのポイントはそうではありません。98%がマニュアル化されているからこそ、人は重要な2%に集中できるのです。
マニュアル化されていなければ、その他98%の仕事に試行錯誤をすることになり、社員が知恵や工夫をする暇も余裕もありません。
マニュアル化は人をロボットにするのではなく、人の可能性を最大限に引き出すための手法です。この点を間違って捉えると、間違った仕組みやマニュアルができてしまいます。
清水 直樹
仕組み経営株式会社
代表取締役
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