仕組債のメリット
仕組債に投資をするメリットは、主に以下の2つです。
1.ハイリターンが見込める
仕組債は、いずれの商品も、通常の債券より高い利率が設定されています。
たとえば、個人向け国債の利回りは0.05〜0.28%程度ですが、仕組債であれば5%程度の利回りを誇る商品も珍しくありません。もちろん、投資商品のため元本割れのリスクはありますが、ハイリターンを期待できるのは仕組債ならではのメリットと言えるでしょう。
2.オーダーメイド可能
前述のとおり、仕組債にはさまざまな種類があります。そのため、投資資金やリスクの許容度、希望するリターンなどに応じて多種多様な商品選択が可能です。株式のように自由にポートフォリオを組み、仕組債の投資を楽しんでいる方も少なくありません。
仕組債のデメリット
仕組債への投資にはメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。続いては、仕組債ならではのデメリットを見ていきましょう。
1.申込単位が高い
仕組債は、通常の債券に比べて申込単位が高くなっています。基本的には、「額面100万円以上」や「100万円単位」で購入できるものが多く、なかには1,000万円単位でしか購入できないものもあります。
銀行や証券会社が富裕層向けの運用商品として販売するケースが多く、誰でも気軽に投資できるというわけではありません。
2.流動性が低い
仕組債の流動性は、通常の債券に比べて低いです。
特に、購入者によってオーダーメイドされた仕組債については、市場からの需要は低いことが想定されるため、売りたいと思ってもすぐに売れるとは限りません。売却までに時間がかかる点はデメリットと言えるでしょう。
3.商品内容が複雑
デリバティブ(金融派生商品)であるスワップやオプションなどを組み込んだ仕組債は、商品内容が複雑なため、一般の人には理解が難しい点もデメリットです。高いリターンが見込める半面、特定の株式や為替などの値動きによる影響を受けやすく、さまざまなリスクを把握しなければいけません。