(※画像はイメージです/PIXTA)

「仕組債」とは、スワップやオプションなどのデリバティブ(金融派生商品)を利用することで、一般の債券にはない仕組みが付加された債券のことを指します。本記事では、仕組債の主な種類や構造とともに、投資する際に知っておくべきメリット・デメリット、特有のリスクについて解説します。

仕組債のメリット

仕組債に投資をするメリットは、主に以下の2つです。

 

1.ハイリターンが見込める

仕組債は、いずれの商品も、通常の債券より高い利率が設定されています。

 

たとえば、個人向け国債の利回りは0.05〜0.28%程度ですが、仕組債であれば5%程度の利回りを誇る商品も珍しくありません。もちろん、投資商品のため元本割れのリスクはありますが、ハイリターンを期待できるのは仕組債ならではのメリットと言えるでしょう。

 

2.オーダーメイド可能

前述のとおり、仕組債にはさまざまな種類があります。そのため、投資資金やリスクの許容度、希望するリターンなどに応じて多種多様な商品選択が可能です。株式のように自由にポートフォリオを組み、仕組債の投資を楽しんでいる方も少なくありません。

仕組債のデメリット

仕組債への投資にはメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。続いては、仕組債ならではのデメリットを見ていきましょう。

 

1.申込単位が高い

仕組債は、通常の債券に比べて申込単位が高くなっています。基本的には、「額面100万円以上」や「100万円単位」で購入できるものが多く、なかには1,000万円単位でしか購入できないものもあります。

 

銀行や証券会社が富裕層向けの運用商品として販売するケースが多く、誰でも気軽に投資できるというわけではありません。

 

2.流動性が低い

仕組債の流動性は、通常の債券に比べて低いです。

 

特に、購入者によってオーダーメイドされた仕組債については、市場からの需要は低いことが想定されるため、売りたいと思ってもすぐに売れるとは限りません。売却までに時間がかかる点はデメリットと言えるでしょう。

 

3.商品内容が複雑

デリバティブ(金融派生商品)であるスワップやオプションなどを組み込んだ仕組債は、商品内容が複雑なため、一般の人には理解が難しい点もデメリットです。高いリターンが見込める半面、特定の株式や為替などの値動きによる影響を受けやすく、さまざまなリスクを把握しなければいけません。

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