成長しなくても「長期で構えれば、それなりの投資になる」
![(※写真はイメージです/PIXTA)](/mwimgs/e/a/450/img_ea9bd45f568722f787645079ed532c3b81533.jpg)
渡部 森林にたとえれば、今までは20年で急激に太った木に高い値段がついて、500年じっくり育った木の値段が安いみたいなことが起きているわけです。
澤上 おかしいよね。絶対。
渡部 おかしいですよね。だから、そういう反動がこれから起こるのではと考えています。そういうものを含めて、とにかくガラガラポンの入れ替えがこれから起こるというようなイメージを持っているのですが、澤上さんはどうお考えですか?
澤上 まったく同感。それをもっと極端に言っちゃうと、別に成長せんだっていいのよ。理論的に言うと、たとえばそこそこ利益が出せて、そういった経営がずっとつづいている企業が、仮に経常で10%ぐらいの利益を出しているとしようか。そうすると、税金4%払っても6%分は残る。残ったお金のうち、3%を配当で払う。3%は内部留保。この内部留保の3%は株主のものだよね?
渡部 はい。
澤上 ということは、1.03にまた3%。それがずっと続くわけよ。そうすると、内部留保の分だけは間違いなく投資価値が高まっているわけね。つまり、株式価値が毎年高まっているわけよ。さっぱり利益が伸びなくても、株式価値が高まっているわけ。成長せんでも投資価値が高まっているから、必ずどっかで株価に反映される。つまり、長期で構えれば、それなりの投資になるよと。
渡部 なるほど。
澤上 しかも3%でしょ。そこへ、マーケットの大きな下げで安く買っておき、上がってきたところを売って3%のリターンを出せば、何もせんでも6%ぐらいにはなっちゃうじゃない。こう考えると、株式投資なんて楽なものなんだがね。
澤上 篤人
公益財団法人 お金をまわそう基金
代表理事
渡部 清二
複眼経済塾
代表取締役塾長
注目のセミナー情報
【国内不動産】7月11日(木)開催
築15年でも家賃下落が起きないアパートの秘密を150棟の設計を行ってきた「プロの設計士」がお伝えします!
入居者ニーズを満たした“こだわりすぎなアパート”を徹底解剖
【海外不動産】7月20日(土)開催
海外不動産の投資手法をアップデート!
日本国内の銀行融資を活用した
最新・ベトナム不動産投資戦略
【税金】7月23日(火)開催
「富裕層を熟知した税理士」が教える
2024年最新【所得税×インフレ】対策
~今後の手残りが3割変わる!?「所得税対策」~
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】