親の財産、わが家の管理法【アンケート】
■お金の所在がわからない…「成年後見制度」利用で“助かった”
義父が亡くなったとき、預金、年金、保険、家の権利書などがどこにあるかわからず探し回った。印鑑は20本以上出てきたが、どれがどの口座かもわからない。銀行の窓口で印鑑をザザザーッと並べて途方に暮れた。
口座が凍結される前に義母に引き出してほしかったが、義母は認知症で暗証番号などわからない状態。あわてて成年後見の申し立てを行った。
銀行や年金事務所などは平日しかあいていないところばかりなので、遠方在住の私にはむずかしい。後見人には第三者を依頼した。弁護士が後見人に選出され、相続や義母のお金の管理をすべて依頼できたので助かった。
〔Kさん/49歳〕
■母の意向で父の財産は「娘2人」で相続
父が亡くなったとき、一般的には母が2分の1、子どもが残りを分割して相続するのが普通だと思うが、わが家はそうしなかった。父の財産は全部、私と妹が相続した。
これは母の意向によるもので、自分が亡くなったときに再び事務作業が発生するのを防ぐためと、母に十分な預貯金があるためだ。私と妹は、母に何かあったときにこのお金を母のために目いっばい使おうと約束している。
〔亜沙子さん/48歳〕
上大岡トメ
イラストレーター
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