(画像はイメージです/PIXTA)

少子高齢化が進展する日本では、おひとりさまが増加傾向です。親からの相続が現実的になってくるとき、ぜひとも考えていただきたいのが「お墓」にまつわる問題です。FPが注意点を解説します。※本記事は、酒井 富士子氏の著書『おひとりさまの終活準備BOOK』(三笠書房)より一部を抜粋・再編集したものです。

おひとりさま、子どもがいない場合は「永代供養墓」の検討もあり

少子化が進行している現代の日本では、「先祖代々のお墓を子孫が承継し続ける」という従来のお墓のあり方が立ち行かなくなりつつあります。しかしその一方で、「親やご先祖さまを供養したい」「自分もどこかのお墓に入りたい」と思う人は依然として少なくありません。そうした場合に検討したいのが、永代供養墓です。

 

永代供養墓とは、寺院や霊園が期間を定めずに遺骨の管理・供養を行うお墓のことで、承継者を必要としない点に特徴があります。お墓の形態(墓石型・納骨堂型など)や埋葬方法(個人ごと・不特定多数との合葬など)などによって種類は様々ですが、現在は納骨堂や樹木墓が人気です。

 

なお、個人ごとや家族・親族ごとに埋葬を行う永代供養墓でも、契約期間が設けられている場合は契約期間終了後、施設の共同墓所に合葬されることがあります。契約時には、契約期間後の遺骨の取り扱いを必ず確認しましょう。

 

◆永代供養墓の形態

★墓石型

石材等による大きなモニュメントがあり、そこへ納骨する合祀墓方式のものと、個別に建立された墓石に納骨が可能なタイプがある。

 

★納骨堂型

個人で入るものと、夫婦や家族で入れるタイプのものなどがあり、遺骨の数で料金が異なる場合が多い。施設によっては一定期間経つと合祀改葬となる場合も。

 

★樹木墓型

樹木が植えられている場所の地下などへ埋葬する。遺骨の保管方法や立地などに種類があり、料金も異なる。

 

Point

 

①承継者がいない場合でも、永代供養墓なら利用できる

 

②契約期間中は個人や家族・親族単位のお墓があっても、契約期間後には共同墓地に合葬される場合がある

 

 

酒井 富士子
経済ジャーナリスト、FP

本連載は、酒井 富士子氏の著書『おひとりさまの終活準備BOOK』(三笠書房)より一部を抜粋・再編集したものです。

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