(画像はイメージです/PIXTA)

年齢を重ねれば、だれもが避けて通れない介護の問題。統計を紐解くと、ひとり残った女性が大変な老後を送るリスクが見えてきました。本連載は、酒井 富士子氏の著書『おひとりさまの終活準備BOOK』(三笠書房)より一部を抜粋し、誰にも迷惑をかけない、安心した老後を過ごすための準備の方法を紹介します。

施設で割安なのは「特養」だが、空きが少ない点に注意

介護サービスを利用する場合、「在宅」と「施設」がありますが、今回は施設での介護について見ていきます。要介護度が高くなったり、一人暮らしが困難になったりした場合、施設入居を考える必要があります。

 

その際に利用する介護施設や高齢者住宅は、「公的施設」と「民間施設」の2つに大別できます。比較的費用が安いのは公的施設で、代表的なものに「特別養護老人ホーム(特養)」や「ケアハウス」があります。入居一時金がないことも多く、月額料金が割安なため人気が高くいつも順番待ち。

 

また、そもそも特養は要介護3以上でなければ入居できません。要介護度や家族がいないといった緊急度などにより、入居者の優先順位が決められており、多くの人は民間施設を利用することになります。

 

一方、民間施設の代表例は、「有料老人ホーム」や「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」。有料老人ホームは、「介護付き有料老人ホーム」や「住宅型有料老人ホーム」などがあります。民間施設で比較的安価なのがサ高住です。

 

◆老人向け介護施設の種類と費用の目安

参考:LIFULL介護「代表的な老人ホーム・介護施設の費用・料金」
[図表3] 参考:LIFULL介護「代表的な老人ホーム・介護施設の費用・料金」

 

施設介護の費用は居住費がかかる分、在宅介護より割高。安易に選んで費用が払えなくなる、とならないように施設選びに注意しましょう。

 

Point

 

①介護施設や高齢者施設は「公的」と「民間」に区別できるが、比較的費用が安いのは公的施設

 

②公的施設は費用が割安な分、人気が高く入所が困難

 

 

酒井 富士子
経済ジャーナリスト、FP

本連載は、酒井 富士子氏の著書『おひとりさまの終活準備BOOK』(三笠書房)より一部を抜粋・再編集したものです。

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