ギャンブルの借金が危険な理由
ギャンブルで作る借金が他で作る借金よりも危険だといわれる主な理由には、以下のような点が挙げられます。
依存しやすい
ギャンブルが原因で借金をする場合、手持ちの資金がなくなってしまったのに「まだギャンブルをしたい」と思って借金するケースは多いものです。
借金をしたくないのにギャンブルが止められないのは、ギャンブルに依存してしまっている可能性があります。実際に、ギャンブルで勝った時の強い高揚感や多幸感は、依存の原因になりやすいのです。
ギャンブルに依存してしまうと、お金がなくてもギャンブルがしたい衝動を抑えられず、生活費や貯金を使い込んでしまったり、使ってはいけないお金に手を出したりしてしまうリスクも高くなってしまいます。
多額の借金をしがち
ギャンブルで一度でも強い成功体験を持ってしまうと、負け続けていても「次は勝てるはず」「あと少しでひっくり返せる」という根拠のない考えを持ってしまいがちです。
特にハイリスクハイリターンのギャンブルに依存した場合、大きく勝とうとして失敗した結果、多額の借金だけが残ってしまったということも少なくありません。
借金を繰り返してしまう
「今回だけ」「次はもうしない」と思っても、ギャンブル依存症になってしまうと強い意志を持ち続けるのは難しいでしょう。一度借金して返してもまた借金を繰り返し、次第に額が膨らんでいってしまうケースもよくあります。
ギャンブルを楽しむこと自体は決して悪くないのですが、ギャンブルによって生活が圧迫したり、支払えないほどにまで借金が増えたりしてしまうのは避けたいところです。ギャンブルによってできた借金が支払えなくなった場合、どのような状況になってしまうのでしょうか。
ギャンブルの借金が返済できないとどうなる?
借金が支払えなくなると、概ね以下のような流れを取ることとなります。
返済が遅れた場合の流れ
返済期日までに借金の返済ができなかった場合、債権者からの催促が始まります。数日程度遅れただけの場合は指定の口座へ振り込む、再引落日までに銀行へ入金しておくなどできれば、問題ないケースも多いでしょう。
催促はメールやハガキ、封書などのほか、電話による確認などもあります。これらすべての催促を無視して返済もしなかった場合はどうなるのでしょうか。
催促を無視した場合の流れ
借金返済の催促を無視し続けている間にも、何度も催促の連絡や督促状は届き続けます。内容も次第に厳しいものとなり「このまま返済がなければ法的手段に移る」といった文言なども追加されるようになるでしょう。
2ヶ月ほど返済を滞納するとカードであれば強制解約となり、信用情報に事故情報の履歴が掲載されたいわゆる「ブラックリスト入り」した状態となります。毎月返済していても、毎回返済が遅れている場合はブラックリスト入りすることもあるので注意が必要です。
債権者が分割払いでなく、残りの返済について一括請求を迫ってくることもあります。
預貯金が差し押さえられる場合も
2ヵ月を超えてもなお無視を続けていた場合、債権者は裁判を起こす準備に入ります。裁判所から訴状が届き、記載された日時に出廷しなければ、債権者の要望通りに支払いを命じる判決が出てしまいます。最終的には、給料や預貯金などが差し押さえにあう可能性も高いでしょう。
差し押さえはお金だけでなく、自動車や不動産なども対象となります。一度の差し押さえで返済に必要な額に満たなかった場合は、繰り返し差し押さえられることとなってしまうのです。