(画像はイメージです/PIXTA)

本記事では、金融教育家・上原千華子氏の著書『ファイナンシャル・セラピー』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、「ざっくりライフプラン」の立て方を紹介します。押さえるべき数字は①人生3大支出、②毎月の支出、③現在の資産状況の3つだけ。ざっくりライフプランには実現可能性が高いというメリットがあります。具体的な不足額がわかると不安になるものですが、自分の価値観に合った明るい未来をイメージしながら、折にふれて見直していくことで、無理なく自分の求める未来が現実に近づきます。

モデルケースを見ながらライフプランを作ってみよう

理想の未来を実現するためのライフプランを、モデルケースを見ながら作っていきましょう。具体的なステップは、次のとおりです。

 

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ステップ①損益計算書を記入して、現在の収支を明確にする

ステップ②バランスシートを記入して資産・負債の状況を明確にする

ステップ③ライフプラン表を記入する(余力があれば定年退職までのライフプランを作り、老後のシミュレーションを行う)

ステップ④お金に関する年間目標を立てる

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まず、ライフプランを作るポイントを確認しましょう。

 

■現在の収入、支出が続く前提で作る

■将来の収入増減が明確に分かる場合は考慮する

■各ライフイベントの費用は図表1「ライフイベントと費用の目安」を参考に入力

■年金額は「ねんきん定期便」や日本年金機構の「ねんきんネット」の数値を入力。分からない人はインターネットなどで「年金の目安」を調べて入力

■将来のプランが何パターンかある人は、Aプラン、Bプランをざっくりと作る

 

出所:上原千華子著『ファイナンシャル・セラピー』(日本能率協会マネジメントセンター)
[図表1]ライフイベントと費用の目安 出所:上原千華子著『ファイナンシャル・セラピー』(日本能率協会マネジメントセンター)

【モデルケース】千葉県松戸市在住、4人家族Aさんの場合

ここからは、具体的なモデルケースを見ていきます。

 

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夫 42歳、年収600万円(手取り460万円)

妻 39歳、年収100万円(扶養内のパート、手取り100万円)

長男 6歳(公立小学1年生)

長女 3歳(公立保育園)

戸建てマイホームあり、自家用車あり

(長女が小学生になったら、妻は59歳まで年収+100万円で働く予定)

 

〈資産・負債の状況〉

■現在貯蓄額:1,200万円

■投資信託(企業型DC):300万円(会社が毎月2万円を拠出)

■貯蓄型保険(学資保険):300万円

■住宅ローン:ローン残高2,800万円

(5年前に新築戸建てを4,000万円で購入、頭金700万、ローン3,300万円、固定金利1.5%、30年借入、67歳で完済予定)

 

〈老後資金の見込〉

■退職金見込額:夫 1,000万円(65歳)、妻 なし

■年金見込額:夫 180万円、妻 100万円

 

〈老後の希望〉

■将来もこの家に住みたい

■年間生活費は360万円(月30万円)

■生活費以外に使いたいお金2,000万円は、旅行や介護費にあてたい

 

(老後のシミュレーションをするために、Aさんは24年間のライフプランを作っています)

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次ページステップ①

※本連載は、上原千華子氏の著書『ファイナンシャル・セラピー』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、再編集したものです。

「お金の不安」をやわらげる科学的な方法 ファイナンシャル・セラピー

「お金の不安」をやわらげる科学的な方法 ファイナンシャル・セラピー

上原 千華子

日本能率協会マネジメントセンター

コロナ禍や物価高騰といった経済不安が高まる今、資産形成をしたいと考える人が増えています。 しかし、その考えとは裏腹に、「資産運用をしたほうがいいとわかっているけれど、なんとなく不安で一歩を踏み出せない」「老後…

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