円安で長年低迷していた「海運、鉄鋼、商社」が大儲け
150円という円安で、相場では実際何が起こったでしょうか。円安で大儲けした企業群が登場してきたのです。海運、鉄鋼、商社などです。低迷していたこれらの歴史ある企業の株価が2023年1月から軒並み上がった。
4月現在、ひと相場終わった感もありますが、私は早い段階から、「海運、とくに大手3社は驚異的な好業績、当分この好業績は続くでしょう」とスガシタボイスで配信していました。2024年3月期は前年度比減収減益予想が出ていますが、これまでは超好業績、超高配当でしたから、そこから減速しているだけで、好業績は続いています。
海運3社の配当利回りは15%近辺でした。2023年3月、日本郵船は1株160円、商船三井は260円、川崎汽船は300円でした。
普通の会社ならせいぜい数十円の配当レベルの時に、その10倍規模になった。3月は3社とも株価3,000円台。300万円で1,000株購入すると、配当が30万円(20%の配当課税あり)でした。300万円をどこに預けていても30万円ももらえる配当、利息はありません。
このような好業績、高配当はなぜ起きたのか。そして私がなぜ海運の株を買い、利益を得ることができたのか。それは紛れもなく2022年10月の1ドル150円という円安を、何かが起きる予兆と見たからです。
「こんな円安になれば、必ず儲かる企業が出てくる」今回ほど高配当にはならないかもしれませんが、川崎汽船は「2023年9月配当も200円出す」と宣言。平時では考えられない高配当です。
菅下清廣
スガシタパートナーズ株式会社
代表取締役社長
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