(※写真はイメージです/PIXTA)

2023年4月、長らく続いた揉み合い相場を上抜け、1990年以来の水準まで上昇した日経平均株価、今後も上昇トレンドの継続が予想される日本株について、特に恩恵を受けられるのはいったいどの銘柄なのでしょうか。近畿大学世界経済研究所の客員教授で投資家・ストラテジストの菅下清廣氏が、株高トレンド継続の根拠とともに、特におすすめの業種・銘柄を紹介します。

円安で長年低迷していた「海運、鉄鋼、商社」が大儲け

150円という円安で、相場では実際何が起こったでしょうか。円安で大儲けした企業群が登場してきたのです。海運、鉄鋼、商社などです。低迷していたこれらの歴史ある企業の株価が2023年1月から軒並み上がった。

 

4月現在、ひと相場終わった感もありますが、私は早い段階から、「海運、とくに大手3社は驚異的な好業績、当分この好業績は続くでしょう」とスガシタボイスで配信していました。2024年3月期は前年度比減収減益予想が出ていますが、これまでは超好業績、超高配当でしたから、そこから減速しているだけで、好業績は続いています。

 

海運3社の配当利回りは15%近辺でした。2023年3月、日本郵船は1株160円、商船三井は260円、川崎汽船は300円でした。

 

普通の会社ならせいぜい数十円の配当レベルの時に、その10倍規模になった。3月は3社とも株価3,000円台。300万円で1,000株購入すると、配当が30万円(20%の配当課税あり)でした。300万円をどこに預けていても30万円ももらえる配当、利息はありません。

 

このような好業績、高配当はなぜ起きたのか。そして私がなぜ海運の株を買い、利益を得ることができたのか。それは紛れもなく2022年10月の1ドル150円という円安を、何かが起きる予兆と見たからです。

 

「こんな円安になれば、必ず儲かる企業が出てくる」今回ほど高配当にはならないかもしれませんが、川崎汽船は「2023年9月配当も200円出す」と宣言。平時では考えられない高配当です。

 

 

菅下清廣

スガシタパートナーズ株式会社

代表取締役社長

 

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※本連載は、菅下清廣氏による著書『2023-2024 資産はこの「黄金株」で殖やしなさい! 日本株大復活』(実務教育出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

2023-2024 資産はこの「黄金株」で殖やしなさい! 日本株大復活

2023-2024 資産はこの「黄金株」で殖やしなさい! 日本株大復活

菅下 清廣

実務教育出版

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