為替
ここ2週間の豪ドルの対円レートは、上昇しました。2月13日に発表された米国の消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率や16日に発表された卸売物価指数(PPI)の前年比上昇率が市場予想を上回ったことで、米国の早期利下げ観測が後退し円安・米ドル高になったことに連れて、豪ドルの対円レートは上昇しました。また20日に公表された豪州準備銀行(RBA)の金融政策決定会合の2月の議事要旨で、利下げに対して慎重な姿勢が示され、豪州の早期の利下げ観測が後退したことで、豪ドルは対円レートで上昇しました。22日に米国の新規失業保険申請件数が発表されると雇用の堅調さが確認されたことで再び円安・米ドル高となり、連れて豪ドルの対円レートは上昇しました。
金利
ここ2週間の豪州3年国債利回りは、小幅に低下しました。2月13日に発表された米国のCPI前年比上昇率が市場予想を上回り、米国の早期利下げ観測が後退し米国国債利回りが上昇したことに連れて、豪州3年国債利回りは上昇(債券価格は下落)しました。15日に発表された豪州の雇用統計が市場予想よりも軟調となったことで、豪州3年国債利回りは低下しました。その後RBAが利下げに対して慎重な姿勢を示したことなどで、豪州3年国債利回りは若干上昇しましたが、28日に豪州のCPIの発表を控え、豪州3年国債利回りは再び低下しました。
(2024年2月29日)
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『円安・米ドル高に連れて「豪ドル/円」上昇 ~ここ2週間のオーストラリアマーケット動向【解説:三井住友DSアセットマネジメント】』を参照)。
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