不動産投資では「税金対策」「生命保険代わりになる」といったメリットが強調されることが多いようですが、それらに気を取られてばかりいると投資は失敗に終わる確率が高まります。本稿では、株式会社JKASの「不動産投資に困ったときのあなたの街の相談窓口」代表を務める中村悠樹氏が、「投資用不動産の営業マンも勘違いしていることが多い」という、不動産投資の「真の魅力」について解説します。
営業マンも勘違いしている「不動産投資」のメリット
昨今、投資用不動産の市場が再加熱しています。この背景には、「老後2,000万円問題」に端を発し、政府の「貯蓄から投資へ」というスローガンが国民の将来不安を煽ったこともあるでしょう。
不動産業者が発信する「不動産を持つだけで税金対策ができ、生命保険代わりにもなり、老後に向けた資産形成もできる」という謳い文句は多くの人の心に刺さっており、YouTubeやSNS等では、不動産投資による資産形成を勧める広告が多く配信されています。
ところで、広告にあるように不動産投資で本当に「税金対策」「生命保険代わり」「老後資産形成」を実現できるのでしょうか。
答えは「YES」。それらは不動産投資のれっきとしたメリットです。
しかしながら、実際には90%の人が不動産投資で失敗しているという事実があります。
それは、投資家が「税金対策」「生命保険代わり」「老後資産形成」を不動産投資のメインの目的としてとらえているためです。
上記のメリットはあくまでも不動産投資の「副産物」的な魅力であって、真の魅力ではないのです。投資用不動産を勧めている営業マン自身も、このことを間違って理解している人が非常に多いと筆者は感じます。
株式会社ミライノユウ希
代表取締役
株式会社ミライノユウ希 代表取締役
JKAS不動産投資に困ったときのあなたの街の相談窓口 代表
【経歴】
大学卒業後、株式会社大塚商会に勤務。主に複合機のセールスで支店TOPセールス、全国セールス年間賞に6年連続入賞を果たす。その後、リクルート、シスコシステムズと大手2社を経験。
学生時代、父親が不動産に失敗して22億円の借金を抱え破産。自宅の売却と引越し、両親の離婚を経験し、「自分自身は不動産での失敗をしたくない」との思いを強める。
30歳のとき不動産業に挑戦。人格者である社長の人柄に惚れ、東京・国分寺市の株式会社エイゼットに入社し、買取再販・売買賃貸仲介・リフォーム・宅地開発・分譲に携わる。
その後、自宅を含め、不動産を5件購入。不動産業会社員を約6年間経験した後、リフォーム・不動産売買仲介を主事業とする株式会社ミライノユウ希を設立。
「カボチャの馬車事件」の被害者代表である一般社団法人ReBORNs冨谷皐介氏とタッグを組み、不動産投資詐欺被害者の救済活動にも当たっている。
趣味は空手。
2020年2月 株式会社ミライノユウ希を設立
2020年 株式会社JKASの代表・西上正通氏と出会い、JKASに加盟
2022年 株式会社JKAS「不動産投資で困ったときのあなたの街の相談窓口」代表に就任
【保有資格】
宅地建物取引士
二級建築施工管理技士
二級土木施工管理技士
JKAS不動産投資で困ったときのあなたの街の相談窓口 HP
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