日本には、2021年時点で純金融資産を1億円以上持つ「富裕層・超富裕層」が149万世帯あります(野村総合研究所)。このような「億万長者」には、意外な共通点が存在すると『元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者』(ダイヤモンド社)の著者で、元国税専門官のマネーライター小林義崇氏は言います。筆者が思わず驚いたその共通点とは? みていきましょう。

国税職員が「調査相手の暮らしぶり」を気にするワケ

国税職員が調査相手の暮らしぶりに目を向けるのは、遺産の金額を推測するヒントになるからです。

 

たとえば「被相続人が死亡する3年前に、不動産を売って1億円を手にした」という情報を得ていたとしましょう。すると、国税職員はその1億円が死亡日にどれくらい残ったかを推測するために、生活費などをヒントにします。

 

だからといって、いきなり「毎月の生活費の支出を教えてください」といっても警戒されますから、亡くなった被相続人の通帳を見せてもらったり、趣味を聞いたりしながら、生前のお金の使い方を推し量ろうとするのです。

 

話を聞いて豪華な生活をしていることがわかれば、「生前に財産を使い切ったのだな」「これ以上調べても相続税の申告漏れ財産はなさそうだ」と納得するのですが、そのようなケースは稀(まれ)です。

 

むしろ、年金や不動産賃貸などによる収入以内に生活費を抑えて、亡くなる直前まで資産を増やし続けていたケースが少なくありませんでした。

 

「お金を稼ぐ」ことが富裕層の条件と思われがちですが、「お金を守る」ということにも力を入れなければ、富裕層として生涯を終えることは不可能です。

 

電話代のような細かい費用であっても、徹底して支出を避ける意識こそが、富裕層の第一条件なのかもしれません。

 

 

小林 義崇

マネーライター

Y-MARK合同会社代表/一般社団法人かぶきライフサポート理事

 

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元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者

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小林 義崇

ダイヤモンド社

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