<関連記事>(この就活生、“わかってない”な)…面接官「自己PRをお願いします」の真意
「簡単に自己紹介をお願いします」(訳:あなたの性格や、取り組んでいることを、1分ほどで教えてください)
「自己紹介してください」と言うと、本当に「学校名」と「名前」しか言わない人がいます。決して間違いではないのですが、1次の集団面接では時間が少ないため、面接官も突っ込んだ質問をしてくれません。アピールの機会をみすみす逃すことになるのです。「自己紹介をしてください」と言われたら、自分の強みや取り組んでいることを説明しましょう。
面接官は、話の要点を整理できる人かどうかも知りたいと考えていますので、1分前後にまとめるのがポイントです。
趣味や出身地など、自分の好きなことしか言わない人もいますが、ここは「仕事に就くための面接の場」です。話した内容がその仕事にどう役立つか、相手がスムーズに結びつけられるように伝えると効果的です。
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<答え方のポイント>
□所属だけでなく、人物像が伝わるエピソードを交える
□長すぎないよう、1分程度にまとめる
□好きなこと中心ではなく、仕事に役立つような事例を添える
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「わかってない」と思われるありがち回答
⇒❶出身や所属しているゼミなどの「事実」しか伝えていないので、面接官には特徴がわかりません。せっかくのアピールの機会です。自分が力を入れて行ってきたことを紹介しましょう。
面接官が思わずナットク!お手本回答
⇒❷努力したこと、力を入れた活動について具体的に説明できています。面接官がこの後、自己PRなどを聞いてくれるかどうかわかりませんので、自己紹介でこのように伝えるのはよい点です。
⇒❸「簡単に」と言われていることも忘れないようにする必要があります。自分の活動やそこから学んだことを話しつつ、1分前後でまとめているのもよい点です。
渡部 幸
合同会社アクトクリア代表
キャリアコンサルタント(国家資格)、全米NLP協会認定トレーナー、産業カウンセラー、NLPプロフェッショナルコーチ。
青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科卒業。株式会社和光、株式会社ECC外語部門営業統括マネージャーを経験後、タルボットジャパン株式会社にて人事総務部門人材開発責任者として社内全体の能力開発体系を構築。アクトクリア代表として独立後は、キャリアコンサルタントとして、ひとりひとりにフォーカスし、生き生きと仕事をする人を増やす支援を行ってきた。心理学を用いたメンタルアップの方法や豊富な企業経験をもとに、複数の大学や大手就職サイトの合同説明会、公共就職支援機関などでキャリア開発、就職・転職支援のセミナー、個別面談、エントリーシート・履歴書添削等を行い、のべ6万人を支援。毎年大学1~3年生向けのボランティア講座も行っている。
採用側の視点を用いた就職成功力には定評があり、クライアントや同業のコンサルタントからも高く評価されている。主な著書に『1週間で面接に自信がつく本』(ナツメ社)、『わが子が就活を始めるときに読む本』(KADOKAWA)等がある。