「自己PRをお願いします」(訳:あなたの強みをふまえて、当社で何ができますか?)
1次面接で聞かれることの多い質問です。時間が限られる中、面接官は一度にたくさんの学生の話を聞かなければならないため、「どんなところが強みなのか」「アピールできることは何なのか」を結論から話してほしいと思っています。「私は〇〇大学の××学科に在籍しており…」などと自分の話を延々と続ける就活生は好まれません。
ありがちなのが、強みは伝えられるが、なぜそれが自分の強みだといえるのか、自分でもわかっていないケース。質問で突っ込まれる場合もありますが、言葉に詰まってしまうと「本当はそれが強みではないんじゃないの?」と思われかねません。
単なる自慢に終わらず、自分の強みが就職後に会社でどう生かせるかまで考えて答えられると、面接官に強くアピールできます。
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<答え方のポイント>
□結論(強み)から伝える
□具体的な理由を添える
□この会社でどう生かせるかに結びつける
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「わかってない」と思われるありがち回答
⇒❶なぜそう言われるのか、面接官には理由が伝わりません。具体的な理由を添えて伝えましょう。
⇒❷そもそも、その強みは応募企業で求められているものでしょうか? 応募企業の「どんな仕事で」「どのように生かせるか」まで説明しましょう。
面接官が思わずナットク!お手本回答
⇒❸具体的な場面や行動を添えて強みを説明できている点がよいですね。強みとエピソードがしっかり結びつけられているのもポイントです。
⇒❹自分の強みを応募企業の「どんな仕事で」「どのようなときに」活用できるかまで伝えられています。
渡部 幸
合同会社アクトクリア代表
キャリアコンサルタント(国家資格)、全米NLP協会認定トレーナー、産業カウンセラー、NLPプロフェッショナルコーチ。
青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科卒業。株式会社和光、株式会社ECC外語部門営業統括マネージャーを経験後、タルボットジャパン株式会社にて人事総務部門人材開発責任者として社内全体の能力開発体系を構築。アクトクリア代表として独立後は、キャリアコンサルタントとして、ひとりひとりにフォーカスし、生き生きと仕事をする人を増やす支援を行ってきた。心理学を用いたメンタルアップの方法や豊富な企業経験をもとに、複数の大学や大手就職サイトの合同説明会、公共就職支援機関などでキャリア開発、就職・転職支援のセミナー、個別面談、エントリーシート・履歴書添削等を行い、のべ6万人を支援。毎年大学1~3年生向けのボランティア講座も行っている。
採用側の視点を用いた就職成功力には定評があり、クライアントや同業のコンサルタントからも高く評価されている。主な著書に『1週間で面接に自信がつく本』(ナツメ社)、『わが子が就活を始めるときに読む本』(KADOKAWA)等がある。