不動産投資家、激怒「都内の一等地なのに、なぜ値下がりしたのか!?」…プロが教える〈必ず泣きを見る人〉に共通の思考回路

不動産投資家、激怒「都内の一等地なのに、なぜ値下がりしたのか!?」…プロが教える〈必ず泣きを見る人〉に共通の思考回路
※画像はイメージです/PIXTA

不動産投資は「ミドルリスク・ミドルリターン」とされることから、一般のサラリーマン等の間でも広まってきました。しかし、必勝のセオリーはなく、都心一等地の物件であっても、損失を被るケースは珍しくありません。本記事では、任意売却の専門家が「不動産投資で失敗する人」の共通点を解説します。

失敗する人は「不動産会社のいいなり」になっている

佐藤さんや鈴木さん以外にも、さまざまなパターンの失敗を見てきましたが、ひとつ、失敗している人に必ず共通しているポイントがあります。それは、「不動産会社のいいなりになり、物件を割高で購入してしまっている」ということです。

 

たとえば、前述の佐藤さんの場合です。都市部の一等地のマンションを相場の価格で購入していれば、2年で15%も値下がりすることはまずありません。要するに、最初から相場より高値で買わされてしまっていたということです。

 

逆に、地方の物件は値下がりリスクが大きいといわれていますが、最初から相場よりも割安で買っていれば、もし将来相場が下落したとしても、購入時と同じ価格かそれ以上で売却することも可能です。つまり、不動産投資で失敗しないための最大のポイントは、「どんな物件を買うか」ではなく「いくらで買うか」なのです。

物件価値を自分で見極められない人は「アウト」

不動産会社は不動産を売るのが仕事です。仮に、それが収益性の低い物件だったり、リスクの高い物件だったりしても、買ってくれそうな人が目の前にいれば、言葉巧みに売りつけようとします。そのため、不動産会社の営業マンの話を聞かずとも、「その物件の相場がどのくらいなのか」自分で判断できる力がないと、カモにされてしまいます。

 

不動産投資で失敗する人の共通点は、割高で物件を購入していることと述べましたが、そのような人は大抵、自分で物件の相場を判断せず、不動産会社にお勧めされた物件を購入してしまっているのです。

「現在の相場」を把握できれば、失敗リスクは減らせる

不動産が将来どのくらいの資産性を保持するかを判断するのは、非常に困難です。それは株式の将来価格を予想が難しいのと同じです。実際、多くの評論家が市場を予想していますが、見事に外れることも珍しくありません。

 

しかし、確実に見極められることがあります。それはその物件の「現在の相場」です。それを見極め、割高物件をつかまない判断ができれば、不動産投資の失敗のリスクを大幅に減らすことができます。

 

少なくとも、不動産会社のいいなりになって、自分でその物件の本当の価値を見極めることを放棄するようなことをしてはなりません。

 

 

加藤 康介
ライフソレイユ株式会社 取締役

 

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