【日本人は比較的有利】公立+ホームステイなら予算350万円程度でカナダ留学可能だが…名門「全寮制学校」の“驚きの年間予算額”

【日本人は比較的有利】公立+ホームステイなら予算350万円程度でカナダ留学可能だが…名門「全寮制学校」の“驚きの年間予算額”
(※写真はイメージです/PIXTA)

日本の教育システムに疑問を持ったり、早い段階から子供に国際教養を身につけたりして欲しいという思いから「教育移住」という言葉が認知され始めています。カナダのバンクーバーは安全面や教育環境のよさから、留学や移住の候補地として根強い人気を誇りますが、実際に子供の単身留学や母子留学を行う場合にどのくらいの費用がかかるのでしょうか。バンクーバーを拠点とする留学エージェントの会社AN WESTHILL EDUCATIONAL CONSULTING(LIVE YOUR LIFE)代表の西岡彩氏に、カナダのKM Pacific Investments Inc.代表取締役の枡田耕治氏がインタビュー。16年以上現地で海外留学と教育移住に携わる専門家が、公立、私立学校、名門ボーディングスクールの費用について解説します。

年度途中での編入や復学など

カナダの現地校では1学期(5ヵ月間)が受け入れの最低ラインの学校も多いですし、1ヵ月の体験入学を受け入れてくれる場合もあります。それより短い留学の場合には語学学校になります。

 

卒業目的ではなく体験留学の場合、1番多いのが1学期もしくは1年間の短期留学だとすると、9月から6月もしくは1月から翌年の1月の期間に留学する人が多いですね。

 

そうすると日本での復学は2月か9月ごろで半端な時期になります。ですが日本の学校で休学届をきちんと出していれば、留年せずスムーズに戻ることができます。留学から復学までの大まかな流れは下記の通りです。

 

日本の学校の留学や休学の条件を確認する

弊社で留学カウンセリングを受ける

日本の学校に休学届を出す

カナダの学校へ願書を出す→入学許可後にビザの申請など

現地に渡航した後、カナダの高校で習得する教科が決定→日本の学校へ知らせる

留学の間はこちらで成績をとって、なかには日本の学校から出た課題をやっている生徒さんもいます

カナダで単位をとって日本の学校で単位交換→スムーズに復学

 

日本の場合、私立であれば学校ごと、公立であれば学校と教育委員会などに相談するのがよいでしょう。

私立高校の受験倍率は27倍、でも日本人は比較的有利

カナダの高校は義務教育なので公立高校には100%進学できます。

 

ただし私立になると学校自体が少なく、バンクーバーの都市部でもそれぞれの市に数校ずつしかないので現地の学生だけで倍率27倍にもなるケースがあると聞いており、そういった学校は留学生枠がない場合もあります。

 

しかし、留学生の受け入れ枠を設けている私立校やボーディングスクールだと、あまり不合格になった、という話は聞いたことがありません。なぜなら、留学生を受け入れる学校やボーディングスクールというのは国際色豊かにしたいという意図があるからです。

 

学校の方針でカナダ現地の学生を6割、後の4割を世界各国の留学生を取りたいというときに、たとえば中国から留学生がいらっしゃる場合は、資産が潤沢な人口がそもそも多く「中国からの留学生」という定員枠に対して応募が必然的に多くなるので競争率も自然と高くなります。

 

しかし、日本人の場合は海外の有名私立や名門に通いたいという留学生の母数が少ないので比較的平均的な英語力や成績でも頑張る意思があれば入りやすいです。

カナダ留学を経験した子供たちの進路

カナダの高校を卒業した留学生の進路は、大体5割ほどが帰国子女枠で日本の大学を受験します。センター試験を含む一般受験をする人はほぼいない印象です。

 

残り4割はカナダかアメリカの大学に進学し、最後の1割はオーストラリアなどカナダ、アメリカ、日本以外の国へ進学します。文頭の5割の生徒さんというのは、AO入試や帰国子女枠で日本の有名難関私立大学に入るパターンが多いです。

 

もちろん彼らは異文化のなかで苦労しながらもカナダの高校でしっかりとした成績を出していますが、英語が話せるようになってきちんと日々の授業を受けてさえいれば、日本での受験戦争に大きく巻き込まれることなく日本の有名私立大学への道が開けるというのは夢のある話だと思います。

 

ただし進路に関していえば、子供がまだ小中学生でカナダ留学について問い合わせをする場合、その時点では明確な進路がなく、留学カウンセリングなどをしていくなかで生徒自身の興味や成績から進路を検討していく場合も多いです。

※留学に関する情報は常時更新されていますので、最新の情報については必ず専門家にご相談ください。

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