世界各国でコロナ禍からの回復が顕著になっていますが、それにより投資家の動きも活発になっています。それはコロナ禍前、多くの投資家が注目していた東南アジアの国々、なかでも経済成長が著しい「カンボジア」でも同じ。それにしても、なぜ世界の投資家は「カンボジア」に注目をし続けるのでしょうか。

カンボジアへの投資…メリット、3つ

カンボジアといえば、いまだに内戦などのマイナスのイメージが強いかもしれませんが、政情の安定により、観光国としての存在感は増すばかり。それに伴い、世界の投資家からの注目も高まっています。

 

投資家がカンボジアに注目する理由には、大きく3つあります。まず「高度成長期にある」こと。カンボジアでは2010年以降、毎年6~7%の高度成長にありました。コロナ禍の2020年は-3.1%成長となりましたが、2021年には3.0%、2022年位は5.0%(IMF推定値)と順調に回復しています。

 

2つめの理由として「米ドル経済圏」であること。カンボジアには独自通貨のリエル(Riel)がありますが、国内で使われている主な通貨は米ドルです。これはリエルが信用されていない、カンボジア経済がまだ安定していないことの裏返し。しかし投資家にとっては米ドル建てで収益を得られる、為替リスクを抑えることができる、というメリットを享受できることになります。

 

3つめの理由として「外国人でも口座開設が可能」であること。通常、その国の銀行口座はその国の住民しか作れませんが、カンボジアの場合、日本人であれば観光ビザでも口座を開設できます。現地の口座があれば、投資の際の煩わしさから解放されたり、手数料がかからなかったりと、多くのメリットがあります。

 

カンボジアの外国からの直接投資(対内直接投資)についてみていくと、2021年は34.84億米ドル。コロナ禍で減少したものの、2010年以降、2014~2015年を除き、順調に右肩上がりの増加にありました。コロナ禍からの回復により、投資額もコロナ禍前の水準に戻ると推測されています。

 

*海外の投資家が国内企業に対して継続的な経営権を獲得するために行われる投資で、キャピタルゲインなどを目的とした投資活動は含まれない

 

もちろん投資である以上、リスクもあります。カンボジアは投資対象として未成熟であるという懸念を拭い去ることはできていません。また外国である以上、日本にはないカントリーリスクにさらされることを覚悟しなければならないでしょう。だからこそ、カンボジアへの投資を考える際には、その業者がどれほど現地に精通しているかを見極めることが重要。信頼できるパートナーを見つけることが、カンボジアへの投資、成功への第一歩になります。

 

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