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駅周辺で人口減が見込まれる「北千住」…街のポテンシャルは?
では「北千住」の可能性を探っていきましょう。まずは2020年の国勢調査から、住民の特性をみていきます。
北千住駅がある「千住旭町」の総人口は3,505人。人口密度は10,308人/k㎡と、23区全体(15,560人/k㎡)からみると、ゆとりのある街であることがわかります。千住旭町の人口のうち、男性は1,737人、女性は1,768人、世帯数は2,106。5年前調査からの推移をみると、総人口はほぼ横ばいでした。(図表1)。
世帯の状況をみていくと、一般世帯は2,106世帯。うち単身者世帯数が1,291と、61.3%を占めます。また持ち家率は、46.2%と半数を下回り(図表2)、通勤・通学の利便性からか、単身者が多い街であることがわかりました。
不動産取引価格をみてみると、足立区の中古マンションの面積当たりの単価は54.6万円/m2と、東京都全体の平均85.8万円/m2に比べるとかなり割安。「穴場」といえそうです。
最後に、北千住エリアの今後将来について将来人口の増減率をメッシュ分析でみてみます。赤系は10%以上の人口増加、緑系は0~10%の人口増加、青系は人口減少を表しますが、北千住駅周辺は全域が青でマークされており、2040年にかけて5~10%の人口減が予測されています(図表4)。一方、駅南部、南千住駅方面は再開発に伴ってタワーマンションが増えていることもあり、今後もファミリー層を中心に人口の増加が見込まれています。
北千住駅西口側では2020年12月、三菱地所レジデンス・三菱倉庫・杉本興業3社の共同企画で、地上30階建地下1階建の高級タワーマンション「千住ザ・タワー」が竣工。駅徒歩3分の好立地ということもあり、高層階は竣工1年前時点で早々に完売し、早くもこのエリアのランドマークとなりました。
また駅東口においても、2021年に再開発準備組合により、住宅・商業施設・子育て支援施設・駐車場等を含む27階建て・高さ100mの複合施設の建設提案がなされました。足立区はこのほか、東口周辺地区で「災害に強く、犯罪の少ない安全安心なまち」「活気とにぎわいのあるまち」「ユニバーサルデザインに配慮した住み続けられるまち」の三本柱に基づく「まちづくり構想」を掲げており、今後も長期間にわたって再開発が進む模様です。
都心はもちろん、埼玉県や千葉県へもアクセスが良好な北千住。近隣には東京電機大学千住キャンパスや文教大学東京あだちキャンパスなど大学も立地しており、今後も活気のある街として注目を集めることになりそうです。
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