活況の不動産マーケット。一方で、人口減少により、勝ち・負けがはっきりしてくるといわれています。今後「勝てる街」とは? 人口などのデータをもとに考えていきます。今回焦点を当てるのは板橋区「大山」。

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    「池袋」まで3駅の「大山」…歴史ある商店街が魅力

    「大山」は、東京都板橋区に位置する東武東上線の駅。「池袋」まで3駅、各駅停車しか停まらないものの所要時間はわずか5分です。22年度、大山駅の1日あたりの乗降者数は44,307人。東武東上線内の駅では「ときわ台」や「上板橋」、「成増」と同等の規模感です。

     

    「大山」を象徴するのはなんといっても「ハッピーロード大山商店街」でしょう。1976年に板橋区随一の商店街として誕生した、長さ約560mのアーケード街「ハッピーロード大山商店街」では、いまどきの商店街ではなかなか目にする機会が減った青果店や鮮魚店など、約200店舗が元気に営業中。1日に約25,000人が利用する「地元の台所」は、活気に満ち溢れています。

     

    商店街周辺は、低層の集合住宅や一戸建てが混在するほか、大通り沿いには単身者用マンションも多く立地。商店街の近くや幹線道路沿いは少々うるさくも感じますが、それ以外は閑静な住宅街が広がります。区役所や板橋区立文化会館などの公的機関も充実しており、交通面でも生活面でも、利便性は抜群にいい街です。

     

    「大山」について注視したいのが、駅周辺の再開発計画「大山町クロスポイント周辺地区市街地再開発事業」の動向です。駅徒歩3分ほどのところにある総合病院「東京都健康長寿医療センター」から続く道路(補助第26号線)が川越街道(国道254号線)とつながり、商店街のアーケードは分断されることになります。

     

    補助第26号線を挟んで向かい合う形で、それぞれ25階建て・26階建ての2棟のタワーマンションが24年後半に完成予定。低層の集合住宅や下町風情に満ちた商店街が落ち着いた雰囲気を醸し出してきた「大山」の景色は、ガラリと変わりそうです。

     

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