少子化問題の「本当の恐ろしさ」
しかも、8000万人という数字を維持するためには、単純に計算しても毎年最低160万人は子供達が生まれてこなければならない計算になります。
仮に現在の政府が、今から少子化問題を何とかしようとしたとして、奇跡的に翌年から160万人もの子供達が生まれてきたとしても、その世代の人口が8000万人にまで回復するためには、その世代の日本人が全て入れ替わった64年もの歳月がかかってしまう計算になります。
少子化問題の本当の恐ろしさはここなのです。悪化するのが少しずつなら、改善するのも少しずつしか良くなっていきません。
初期消火をおろそかにしてしまったばかりに、その後、大変な大火事になってしまったのと同じように、現在、日本経済の状況は簡単には消し止められないほど、深刻になってしまったのです。
大山 昌之