コロナ禍を機にスタートアップへの転職を希望する人が増えているといいます。その背景には、変わりゆく社会に取り残されないよう今から準備をしておきたいという思いがあるようです。本連載は、株式会社アマテラスの代表取締役CEO・藤岡清高氏の著書『「一度きりの人生、今の会社で一生働いて終わるのかな?」と迷う人のスタートアップ「転職×副業」術』(東洋経済新報社)より、一部抜粋転載してお届けします。
元の年収以上の収入に
しかし、「すららネット」でも、営業スキルの一般化をし、多くの人が一定のクオリティの営業ができる手法を確立しました。
その後、「すららネット」のナンバー2、COO(最高執行責任者)になって上場したので、転職後2〜3年ほどで、元の年収以上の収入を得ていました。現在は独立し、さまざまな会社の営業組織づくりの立ち上げ支援をしています。
〈column〉「スタートアップ」と「ベンチャー」は何が違う?
アメリカでは新興企業を「スタートアップ」と表現します。「ベンチャー」というのは和製英語です。
そして、これはあくまで日本の業界内でのニュアンスですが、スタートアップには革新的なビジネスモデルやテクノロジーを活用して短期間で急成長を指向する組織体というイメージがあります。
一方、ベンチャーは新しい事業やサービスを展開しているという意味ではスタートアップと似ていますが、短期間の急成長ではなく、安定的で着実な成長を指向しています。
藤岡 清高
株式会社アマテラス 代表取締役CEO
株式会社アマテラス
代表取締役CEO
1974年、東京都日野市生まれ。
「スタートアップ転職・副業のプロ」として、これまでに2000人以上からスタートアップ転職や副業の相談を受ける。アマテラスを通じて、毎年200人以上がスタートアップ企業のコアメンバーやCxO候補として参画している。
東京都立大学経済学部卒業後、新卒で住友銀行(現三井住友銀行)に入行。法人営業などに従事した後に退職し、慶應義塾大学大学院経営管理研究科を修了、MBAを取得。
2004年、株式会社ドリームインキュベータに参画し、スタートアップへの投資、戦略構築、事業立ち上げ、実行支援、経営管理などに携わる。2011年に株式会社アマテラスを創業。志ある起業家とスタートアップ参画希望者との出会いを創出し、スタートアップ企業の成長を支援。アマテラスとの契約後に上場をしたスタートアップ企業は140社以上、M&AなどでEXITした企業は50社以上にのぼる。
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