総務省と経済産業省による『経済センサス活動調査』によると、日本には367万もの会社があり日本標準産業分類で大きく20の業種に区分されます。業界ごとに、取り巻く環境はさまざま。それぞれの業界のトップ企業と、給与事情についてみていきましょう。今回、焦点を当てるのは「銀行業」。

三大メガバンク…最も平均給与が高いのは?

キャッシュレス決済やデジタル取引の増加で、実店舗の統廃合が続く銀行業界。長引く低金利で、本業ともいえる「融資」の収益性低下をカバーしようと、サービスの見直しが進んでいます。新規口座開設者に口座維持手数料を課したり、ATMの無料利用回数を定め、規定回数以上には手数料を課したりと、細かな手数料により、収益性を確保しようとしています。

 

過渡期ともいえる状況下にある銀行業界ですが、大きく「都市銀行」「地方銀行」「信託銀行」に分けられます。都市銀行は全国展開する規模の大きな銀行で、大企業相手に多額の融資を行うことも。地方銀行は地域に根ざした銀行で、全国地方銀行協会に加盟する第一地方銀行と、第二地方銀行協会に加盟する第二地方銀行があります。信託銀行は顧客の財産を「信託」で引き受け、管理・運用を行う、信託業務を主に営みます。

 

銀行業界のトップ3をみていくと、トップは「三菱UFJフィナンシャル・グループ」で売上高は9兆円超え。続く「三井住友フィナンシャルグループ」6兆円、3位「みずほフィナンシャルグループ」で5兆円と、さすが日本を代表する企業だけあり、売上も桁違いです。

 

ちなみに、5位までが売上1兆円超え。次点の「りそなホールディングス」の売上は8,679億円です。

 

【銀行業「売上高」トップ5】

1位「三菱UFJフィナンシャル・グループ」9兆2810億円

2位「三井住友フィナンシャルグループ」6兆1421億円

3位「みずほフィナンシャルグループ」5兆7787億円

4位「ゆうちょ銀行」2兆642億円

5位「三井住友トラスト・ホールディングス」1兆8190億円

 

そんな日本を代表する企業である三大メガバンクの給与事情を有価証券報告書からみていきましょう。持ち株会社、銀行ともに、「三井住友」「三菱UFJ」「みずほ」の順。「三井住友」が他の2行と比べて、頭ひとつ抜けている印象です。

 

■三菱UFJフィナンシャル・グループ

1,029万1,000円

(従業員数:3,069人、平均年齢:40.1歳、平均勤続年数14.11年)

■三菱UFJ銀行

771万0,000円

(従業員数:2万8,843人、平均年齢:38.7歳、平均勤続年数15.2年)

 

■三井住友フィナンシャル・グループ

1,094万8,000円

(従業員数:1,130人、平均年齢:39歳6ヵ月、平均勤続年数15年6ヵ月)

■三井住友銀行

826万9,000円

(従業員数:2万7,851人、平均年齢:38歳 7ヵ月、平均勤続年数15年3ヵ月)

 

■みずほフィナンシャル・グループ

1,044万2,000円

(従業員数:2,072人、平均年齢:41.2歳、平均勤続年数17.0年)

■みずほ銀行

769万5,000円

(従業員数:2万5,897人、平均年齢:39.0歳、平均勤続年数14.9年)

 

 

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