(※画像はイメージです/PIXTA)

先週の米ドル/円は目立った材料がなく、139円台を中心に静かな動きとなりました。そのようななか、マネックス証券・チーフFXコンサルタントの吉田恒氏は「今週は打って変わって注目材料が目白押し」といいます。では、こうしたイベントを受けて、米ドル/円はどのような動きをみせるのでしょうか。吉田氏が解説します。

6月13日~6月19日「FX投資戦略」のポイント

〈ポイント〉

・先週の米ドル/円は手掛かり材料難で139円台中心の小動きに終始

・今週は一転して注目材料が目白押し。とくにFOMCの結果次第では波乱含みが予想される

・難しいところだが、FOMCを受けて米金利上昇が限られると予想。今週の米ドル/円は137~142円中心に米ドル高・円安が行き詰る展開を想定

先週の振り返り…139円台中心の小動きに終始

先週の米ドル/円は139円台中心の小動きに終始しました(図表1参照)。翌週にFOMC(米連邦公開市場委員会)などの注目イベントを控えるなかで、米金利、米ドル/円とも動きにくかったということだったのではないでしょうか(図表2参照)。

 

出所:マネックストレーダーFX
[図表1]米ドル/円の日足チャート(2023年3月~) 出所:マネックストレーダーFX

 

出所:リフィニティブ社データよりマネックス証券が作成
[図表2]米ドル/円と米2年債利回り(2023年4月~) 出所:リフィニティブ社データよりマネックス証券が作成

 

FOMCについては、引き続き6月は利上げを見送るとの見方が根強く、米ドルの上値を抑制する要因となりました。その一方で、予想より強い米景気指標や他の中央銀行が利上げを続けていることなどから、FOMCも7月会合での利上げ再開予想が増加する場面もあり、米ドルを底固くさせる一因となったようです。

 

ところで、このところ高値更新が続いた日本株と米ドル高・円安の連動も一部で話題になっています。

 

そんな日本株は、先週前半で急騰が一服し、その後大きく反落する場面もありました(図表3参照)。さすがに急ピッチの上昇の反動が入ったと見られますが、これも米ドル高・円安が足踏みした一因となった可能性はあるでしょう。

 

出所:リフィニティブ社データよりマネックス証券が作成
[図表3]米ドル/円と日経平均(2022年10月~) 出所:リフィニティブ社データよりマネックス証券が作成

 

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