働けなくなった場合にはどう備える?
がん以外の病気やケガなどで働けなくなることもあるかもしれません。
ここまで紹介してきた制度でも、そんな事態に備えることができます。
会社員・公務員の方はiDeCoが役立ちます。iDeCoで準備する資産は、原則60歳まで引き出すことができませんが、一定の障害状態に陥った場合は「障害給付金」として60歳以前でも受け取れます。
フリーランス・個人事業主の方は小規模企業共済が使えます。小規模企業共済の掛金は、6か月以上積み立てると、廃業したときに積み立てた額に応じた共済金を受け取れます。
そのうえ、12か月以上積み立てれば解約手当金も受け取れます。さらに、貸付制度は傷病・災害時にも活用できます。
また、働けないときの保障を手厚くできる保険に就業不能保険があります。就業不能保険では、指定の傷病や障害を負ったときに、一定期間保険金を受け取れます。
iDeCoや小規模企業共済を利用したうえで、さらに保障を上乗せしたいのであれば検討の余地があります。
働けなくなったときの備えになる制度
◆就業不能保険の例:B生命の就業不能保険
定評のある就業不能保険の一例として、B生命の商品を挙げておきます。
働けない状態が続いた場合、保険金が毎月受け取れます。
5疾病※1による入院・就業不能状態や要介護状態が続いた場合にも給付が受けられます。精神疾患も障害等級1級のみながら対応しています。
※1:悪性新生物・急性心筋梗塞・脳卒中・肝硬変・慢性腎不全
■主な条件
- 就業不能給付金月額10万円(5年間、最低支払2年)
- 支払対象外期間60日(60日超所定の状態が続いた場合に保険金が受け取れる※2)
- 5疾病初期入院給付金20万円(5疾病で所定の入院をしたときに保険金が受け取れる)
※2:支払い事由を満たすと以後の保険料の払い込みは不要に
■月払保険料
男性:30歳/1,960円 40歳/3,530円 50歳/6,490円
女性:30歳/2,230円 40歳/3,390円 50歳/5,280円
■10秒チェック!
iDeCo・小規模企業共済・就業不能保険などで働けなくなったときのために備えましょう。
頼藤 太希
株式会社Money&You
代表取締役
高山 一恵
株式会社Money&You
取締役