(※写真はイメージです/PIXTA)

税務調査官は、調査当日までに膨大な時間をかけて資料を収集し「さぁ、追加の税金をとるぞ」という気持ちでやってきます。しかし、そんな調査官が一転、やる気をなくし、税務調査を早く終わらせることができる「魔法の言葉」があると、元税務調査官の秋山清成税理士はいいます。追徴課税を課すため息巻いてやってくる税務調査官を相手に、どのような言葉をかけると良いのでしょうか、みていきます。

調査官が一番ガッカリする言葉は「どうぞ、どうぞ」

一方、調べる気がなくなるのは、「どうぞ、どうぞ」と大らかで協力的な態度の相続人です。

 

通帳や帳簿はもちろん、机や金庫の中も「どうぞ、どうぞ」と言われると、「何も隠していないんだな」と思います。

 

調査官は調査先に行くまでの間に、多くの時間をかけて資料を収集し、「さぁ、追加の税金をいただくぞ」という気持ちで調査に行くのですが、「どうぞ、どうぞ」と言われると逆にガッカリしてしまうのです。

 

質問にメインで答えるのは子どもより配偶者がよい

調査時に、「誰に文句を言われるか」で、調査官の奮起具合が治まることがあります。

 

相続税の調査を受けるのは資産家が多く、その際、亡くなられた夫の妻が多少文句を言っても、「今までご主人と共に苦労してこられたのだろう」と、多少の譲歩があります。

 

 

秋山 清成

秋山清成税理士事務所

税理士

 

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※本連載は、秋山清成氏による著書『元国税 相続専門40年ベテラン税理士が教える 損しない!まるわかり!相続大全』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。

※本連載は、秋山清成氏による著書『元国税 相続専門40年ベテラン税理士が教える 損しない!まるわかり!相続大全』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。

元国税 相続専門40年ベテラン税理士が教える 損しない!まるわかり!相続大全

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