調査官が一番ガッカリする言葉は「どうぞ、どうぞ」
一方、調べる気がなくなるのは、「どうぞ、どうぞ」と大らかで協力的な態度の相続人です。
通帳や帳簿はもちろん、机や金庫の中も「どうぞ、どうぞ」と言われると、「何も隠していないんだな」と思います。
調査官は調査先に行くまでの間に、多くの時間をかけて資料を収集し、「さぁ、追加の税金をいただくぞ」という気持ちで調査に行くのですが、「どうぞ、どうぞ」と言われると逆にガッカリしてしまうのです。
質問にメインで答えるのは子どもより配偶者がよい
調査時に、「誰に文句を言われるか」で、調査官の奮起具合が治まることがあります。
相続税の調査を受けるのは資産家が多く、その際、亡くなられた夫の妻が多少文句を言っても、「今までご主人と共に苦労してこられたのだろう」と、多少の譲歩があります。
秋山 清成
秋山清成税理士事務所
税理士
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※本連載は、秋山清成氏による著書『元国税 相続専門40年ベテラン税理士が教える 損しない!まるわかり!相続大全』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。