失業率3.7%は「来年1月頃」か…年内の投資家の動きは
現在のトレンドが続くと、来年1月頃に失業率は「3.7%の要警戒領域」に達しそうです。ですから、年内いっぱいはまだ、リスクテイクの動きが続いても不思議ではありません。
たいていリスクテイクは最後の最後まで続きます。そして、「もしかしたら今回は景気後退に行かないかも……」といった話が盛り上がりをみせます。警戒が解かれ、油断が生じ、弱気派が「負け」を認める(=「景気後退は来ない」と考えを改める)ころまで、景気後退はやってこないものです。
その間に、キャピタルゲインを狙う株式なのか、インカムゲインを中心とするリートや社債なのか、あるいはそれに、どの程度、米国債などの高格付け債を混ぜるのかは、みなさんそれぞれのリスク許容度次第で、筆者は口をはさめません。ただ、幅広い資産に分散を行っておくことはお願いしたいです。
逆に考えれば、失業率が3.7%を超えたあたりでは、市場が調整して安く買えるタイミングですから、そこでも投資を続けられるように、「買おうと思う気持ち」と「資金」を残しておかれてください。
いま「資金」を使いすぎなければ=「いくらか残したという感覚」があれば、調整局面での「気持ちのへこみ」は小さくなるはずです。そうすれば、いざ下がったときに、「下がる不安をいまこそ積み増そうと思う気持ちに転換できる」かもしれません。
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重見 吉徳
フィデリティ・インスティテュート
首席研究員/マクロストラテジスト
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