(※写真はイメージです/PIXTA)

南海トラフ巨大地震が30年以内に70~80%の確率で発生するといわれます。マンションは戸建て住宅と構造が異なり、住民も多数生活しているので、混乱を防ぐため「防災マニュアル」を適切に構築することが欠かせません。旭化成不動産レジデンスマンション建替え研究所副所長の大木祐悟氏とNPO法人かながわ311ネットワーク代表の伊藤朋子氏が著書『災害が来た! どうするマンション』(ロギカ書房)から解説します。

自主防災マニュアル(基本マニュアル)の構成例

[図表2]は自主防災マニュアル(基本マニュアル)の標準的な構成例です。

 

なお、マンションによって規模も構成員も異なることから、状況に応じて防災マニュアルにも工夫の余地があると思います。

 

[図表2]自主防災マニュアル(基本マニュアル)の構成例

 

防災マニュアル作成の手順

前項に示したマニュアルを作るときは[図表3]に示した順で作成します。

 

書きやすいところから順番にチャレンジしましょう。

 

なお、防災マニュアルの内容のところでも述べましたが、ここで示した手順は、私たちのこれまでの経験を踏まえたものですが、一方でこの内容が絶対ということではありません。

 

マンションによって規模も違いますし、区分所有者や居住者の構成も異なります。そのため、必要に応じてアレンジしてください。

 

結果として、それぞれのマンションにあった、そのマンションにとって最良のマニュアルができればよいわけです。

 

[図3:手順のフロー]

 

 

大木祐悟

旭化成不動産 レジデンスマンション建替え研究所 副所長

 

伊藤朋子

NPO法人かながわ311ネットワーク 代表

 

災害が来た! どうするマンション

災害が来た! どうするマンション

大木 祐悟 伊藤 朋子

ロギカ書房

関東大震災から100年! 電気・ガス・水道、ゴミ・排泄物、病人、備蓄、情報・避難、防災組織、・防災マニュアル、建替え・・・。 マンション災害の特徴を知り、準備、そして被災から復興への道筋を検討する。 【内容】 …

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