水族館のイルカはなぜ上手に演技できるのか
Youtubeの撮影や論文の執筆、依頼された原稿の修正など、日々やることに埋没していると、「どうしても、今日はやる気が起きない」という日が私にもあります。
そんなときでも、「1秒ルール」を活用してトリガーで脳を呼び覚ませば、私の場合であれば、意思とは関係なく行動が喚起されます。
さらにここで、もう1つ行動を加えましょう。
息を吸い込み、手のひらをパチンと叩く。それと同時に「よし、やるぞ」と自分を励ます言葉や、「エネルギーが充電される言葉」を口にするのです。発する言葉は、「お子さんの名前」でもかまいません。
この一連の動作をしたら、数分でもいいので、必ず行動するようにしてください。これを、行動の「強化」と言います。
水族館のイルカがインストラクターの指示通りに動けるのは、行動したあとに「ご褒美」がもらえるからです。エサがもらえるブザーを聞くだけで、よだれが出てしまうパブロフの犬の実験も有名ですね。
目の前にあったら嬉しい「ご褒美」を言葉にするのがいいでしょう。
もちろん、職場の環境によってはまわりの同僚に迷惑にならないよう、小声でやるなど工夫してください。
あくまで、脳のトリガーを発動するための儀式です。声の大小は関係ありません。知人のビリヤードのプロプレイヤーで、ここ一番の勝負どころでは、耳元でパチンと指を鳴らすという人もいました。
このシンプルな行動でも、脳に刷り込まれて強化されれば、着手点までのスタートダッシュは格段にアップすることを保証します。
■年収1億円へのステップ
集中したいときは、手を叩いて「元気になる言葉」を口に出す
短期100%集中
私は数回だけ、ライブドア創業者の堀江貴文氏にセミナーや会食を介してお会いしたことがあります。
あるとき、同席していた経営者が時間術に尋ねたとき、彼はこのように返答しました。
「『時は金なり』ということわざがあるよね。ただ、僕に言わせれば、それを論じている時間ほど無駄な時間はない。時間とお金を同等に扱うなど、愚かなことだから」
堀江氏いわく、「人間にとって、何より価値あるものは時間だけ」というわけです。
必ず成功する人、年収1億円を手に入れる人は、「隙間(スキマ)時間」を有効に活用しています。
お金を手にした成功者が移動時間にタクシーを利用して、メールのチェックや情報収集のためにネットニュースに触れるのは、「時間の有限性」を知っているからです。
ある調査によると、一般的なサラリーマンの隙間時間は、一日平均1時間だと言います。しかも細切れ時間であることが多く、何かに没入するほど作業して、完結させるようなタイムスケジュールが組めません。
そのため、ついボーッと過ごしてしまいがちになります。
ただ、毎日1時間以上もの時間を無駄に過ごしていると、累積では大きな損失になります。では、どうすれば隙間時間を有効に活用できるのか、それについては本書で詳しく解説していきます。
上岡 正明
株式会社フロンティアコンサルティング
代表取締役社長
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