※画像はイメージです/PIXTA

親子が離れた地域に住んでいる場合、老人ホームをどちらのエリアにするかでもめるケースは少なくありません。頻繁に訪問できるのは子世帯エリアですが、無理強いは禁物。親子ともに安心できる選択方法を老人ホーム選びのプロが解説します。※プライバシーに配慮し、実際の事例と変えている部分があります。

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同居を拒否する親、地元の老人ホームに入居すると…

【質 問】

85歳の母が腰を患い一人暮らしが難しくなりました。同居を提案しましたが拒否され、老人ホームに入居すると言います。手続きや面会を考えると私たちの近所のホームに来て欲しいのですが、地元を離れるのを嫌がります。本人の意思を尊重すべきでしょうか。

【回 答】

老人ホームは「入居させたら終わり」ではないので、利便性を考えると家族の住むエリアが正解です。しかし、実際に生活するのはお母様。本人が納得していないなら地元で暮らすメリット、デメリットを理解してもらったうえで選択してもらうようにしましょう。

頻回な面会か、施設に宿泊できるサービスを利用するか

子世帯の近所に住むいちばんのメリットは「面会がしやすい」点です。感染症リスクによる面会禁止も緩和されてきています。子世帯と離れたホームに入ってしまうと、他の入居者が家族と団らんしているのを見て寂しい思いをするかもしれません。距離的な問題で、会いに行かれる頻度がどれくらいになってしまうか、正直なところを伝えておく必要があるでしょう。

 

手厚いサービスを売りにしている高級老人ホームであれば、家族が宿泊できる部屋が用意されていたり、家族や友人を招いて特別な料理を楽しんだりすることも可能です。そうしたサービスを年に2回ほど利用して、兄弟姉妹が一堂に会する機会を設け、遠くに住むデメリットを解消しているご家族もいらっしゃいます。

 

面会に加えて、老人ホームで行われる季節ごとの行事に家族が参加できるメリットもあります。地元密着を重視している老人ホームであれば、お祭りやコンサートなど、地域住民や家族を招いたイベントが月に1回開催されるところもあります。お孫さんが参加を楽しみにしている例もありますから、子世帯の近くで入居するメリットとして親御さんに伝えてみると良いでしょう。

 

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本連載は、株式会社パセリが運営する「MY介護の広場 老人ホームを探す『高級老人ホーム特集』」内の記事を転載・再編集したものです。

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