欧米と並んでトップレベルの「日本のエコ意識」
現在の日本のコインランドリー市場のトレンドは、「エコ」と「時短」です。「エコ」に関しては、各国が排出する温室効果ガスの削減率などを定めた京都議定書が採択された1997年頃から次第に注目されはじめ、2011年の東日本大震災後により関心が高まりました。
インターネットを利用した情報サービスを提供しているライフメディアが、2011年9月に日本人のエコに対する意識調査を行っています。その結果は以下の通りです。
・「日本はエコ意識の高い国だと思う」:52%
・「普段の生活でエコを意識している」:76%
・「エコを意識するようになった一番のきっかけは?」:環境問題34.9% 震災や台風などの災害12.7%
・「日頃から行っているエコ活動」:節電77.7% 節水57.7% なにもしていない5.0%
日本において「エコ」は、すでに生活の一部となっているようにも思えます。ところがアジア全体を見渡すと、これほどまで「エコ」を意識している国はほかにありません。日本のエコ意識は、欧米と並ぶトップレベルです。
ここに旭化成ホームプロダクツが行った、日本とドイツの主婦を対象にしたエコ意識調査の結果があります。
・「家事を行う上でエコを意識している」日本:89% ドイツ:96%
・「家事にエコを取り入れている」日本:77% ドイツ:87%
いくらかドイツの方が意識は高いようですが、両方とも高レベルということは間違いありません。このような「エコ」に対する高い意識は、コインランドリーユーザーの心理にも影響しています。
コインランドリー経営では「エコのアピール」が効果的
家庭で使用する洗濯用洗剤は、すすぎ1回のエコタイプが主流です。2009年に日本市場へ登場したエコタイプの洗剤は、瞬く間に市場を席巻しました。すすぎが1回で済めば、家庭用全自動洗濯機の場合約5~50ℓも節水できるからです。節水できれば時短そして節電にもつながります。まさに一石三鳥。画期的な洗剤です。
最近になってコインランドリー用の洗剤も、すすぎ1回のエコタイプが選ばれるようになりました。料金は今までの洗剤と同等なので、「どうせ同じ料金ならば」とエコタイプの洗剤をチョイスするユーザーが増えているのです。また、柔軟剤についても同様、少量タイプが主流になりつつあります。
これからコインランドリー経営を始めるなら、洗剤や柔軟剤はエコタイプを選んでおけば間違いありません。エコをアピールすれば、ユーザーからの信頼度もアップします。その方法としては、ポスターやPOPなどを利用するのが効果的でしょう。すすぎ1回のエコタイプ洗剤は、「時短」にも貢献します。
多くの女性にとって「時短」は流行というよりも、やらざるを得ないというのが実情でしょう。なぜなら家事だけでなく仕事もこなす人が増えているからです。「少しでも短い時間で、少しでも楽に」。そう考える女性にはまとめ洗いができて、すすぎが1回で済むコインランドリーが非常に便利です。
実は私たちの会社の全自動洗濯乾燥機は、このような日本のユーザーの声から開発しました。洗濯後に、洗濯物を移し替えることなく乾燥までを行える全自動洗濯乾燥機は、日本人のニーズにぴったりだったのです。
私たちは、これからも日本の市場に合わせた「エコ&時短」の提案を続けていきたいと考えています。