近年コインランドリー店舗は急増し、経営競争が激化しています。本連載では、そのような状況下においても、安定的な収益を確保できる「コインランドリー経営」について、繁盛店を創出するためのノウハウを見ていきます。

「陰気なコインランドリー」からの脱却

私たちの会社は、世界150カ国において電気製品を販売しているグローバル企業です。なので、世界中の情報が集まります。

 

つまりどの国でどのような商品が人気なのかといったトレンドをいち早く察知し、コインランドリー経営の戦略を打ち出しています。

 

従来、日本のコインランドリーといえば、味も素っ気もない機械だけが並ぶ空間でした。安物のプラスチックイスに腰掛けて洗濯が終わるまでの1時間をただ待つだけの場所。洗濯をするだけのつまらない作業場でした。独身男性が中心となるユーザーは、それ以上の機能を求めていなかったといえます。

 

経営する側も採算性を重視して、とにかく敷地いっぱいに機械を置こうとしました。そこに快適さや居心地のよさを加えるという考え方は存在しなかったのです。その結果、右を見ても左を見ても同じような、陰気なコインランドリーばかりになってしまいました。

 

ところが世界を見渡すと、そんな味気ないコインランドリーばかりではありません。なかには、たとえ洗濯をしなくても何時間もいたいと思わせる店舗もあります。

経営の成否を分ける「ライバル店との差別化」

今世界で求められているコインランドリーは、「作業場+α」の価値です。それが他社には真似のできない店舗づくりにつながるのです。

 

これからのコインランドリー経営は、ライバル店との差別化が成否を分けます。すなわち、「世界に一つだけのコインランドリー」「オーダーメイドのコインランドリー」を追求するべきでしょう。

 

その方が差別化だけでなく、オーナーの愛着も増し、経営の楽しさを感じることができるはずです。

 

本連載では、現在の日本のコインランドリー市場のトレンドを、世界のコインランドリー事情から分析しつつ、日本でも通用しうる「儲かる店舗」のつくり方を見ていきましょう。

本連載は、2015年12月20日刊行の書籍『驚異のハイリターンを生むコインランドリー経営』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

驚異のハイリターンを生むコインランドリー経営

驚異のハイリターンを生むコインランドリー経営

浅井 伸宏

幻冬舎メディアコンサルティング

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