クリエイティブな業務を「効率化」する3つの方法
そこで私は、どのようにすれば自分のクリエイティブなDNAを自分の脳の外に出し、それほど経験がない人でも活用し、非定型業務を実行できるようにするか? を考えてきました。
その方法は、次の3つにわけられます。
1.記録や知識の「データベース」を作り、誰もが利用できるようにする
クリエイティブというのは、思考のプロセスです。この思考のプロセスを体系化し、ステップバイステップの仕組みを作ることが大切です。
非定型業務を定型化するには、ケーススタディ、ソースとなる資料、テンプレート、スワイプファイル(優れたセールレターのサンプル)、実地で得た経験、そのほかのコア知識、そして関連するアイデアを集め、これらを社内で参照できるデータベースにすることが鍵となります。
2.成功基準を定め、成果を測定する
非定型業務の成果を測定することが大切です。大半のクリエイティブな仕事をしている人たちの間違いは、成功の基準を間違った方法で定めていることです。クリエイティブな仕事の成果は、賞を取ることでもありませんし、アート性を見せつけることでもありません。
たとえば、ウェブサイトの仕様を変更するとき、テキスト、メニューバー、ポップアップ、フッター、ヘッドラインなどを変更しますが、それぞれの要素を変えたときに、はたしてそれが成功か失敗か、またいい成果を出している場合、どれだけ伸びているかを測定することが大事なのです。
先ほど言ったように、ウェブサイトというのは、セールスやマーケティングの資産であり、その成功の定義は、利益を上げるかどうかで測られます。だからウェブサイトを制作したり、改善したりする仕事は、その仕事自体は非定型であっても、結果は数字で測ることが大切なのです。
3. クライアントからフィードバックを受け、その結果を記録する
ウェブサイトを変更する場合、成果を測定することと同時に、クライアントからのフィードバックを得ることも大切です。クライアントが私たちのデザインや変更を好むのか、好まないのか、そのフィードバックや顧客満足度も測定し、データベースに記録しておくことです。
私たちはサービスを提供するなかで、クライアントからのフィードバックを頻繁に得るように仕組みを作っています。
まず、クライアントからの依頼があった場合、現状のサイトを分析します。そして、改善するポイントを探します。
ウェブサイトの場合、どこを変えるべきか、というパターンがあるので、そのデータベースを参照し、改善のアイデアを創ります。たとえば、キャッチコピーであれば、緊急性に訴えるのか、メリットを打ち出すのか、などのいくつかのパターンが決まっているのです。
そして、その改善点を盛り込んだウェブサイトのデザインをクライアントに提出します。そこでクライアントからのフィードバックを得ます。OKであれば、実際に改善をウェブサイトに反映させます。
次の月になったら、同じように改善の結果を分析し、改善案をクライアントに提出し、フィードバックを得ます。このようにして、クライアントと仕事を進める方法をプロセスにしているのです。
このプロセスを進めるなかで、成功した作業と失敗した作業の両方をデータベースに加えていきます。それを続けていくと、徐々に自分たちの成功のセオリーができていくのです。もちろん、そのセオリーも完璧ではありませんので、事例を積み重ねて、セオリー自体を改善していきます。
清水 直樹
仕組み経営株式会社
代表取締役
カメハメハ倶楽部セミナー・イベント
【11/19開催】相続税申告後、
約1割の人が「税務調査」を経験?!
調査の実態と“申告漏れ”を
指摘されないためのポイント
【11/19開催】スモールビジネスの
オーナー経営者・リモートワーカー・
フリーランス向け「海外移住+海外法人」の
活用でできる「最強の節税術」
【11/23開催】ABBA案件の
成功体験から投資戦略も解説
世界の有名アーティスト
「音楽著作権」へのパッション投資とは
【11/24開催】事業譲渡「失敗」の法則
―M&A仲介会社に任せてはいけない理由
【11/28開催】地主の方必見!
相続税の「払い過ぎ」を
回避する不動産の評価術