一流のエリートは実践している…ファストフードのマナー→ハンバーガーを「美しく」食べきる“コツ”【フードプロデューサーが解説】

一流のエリートは実践している…ファストフードのマナー→ハンバーガーを「美しく」食べきる“コツ”【フードプロデューサーが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

食の知識はグローバル社会の必須教養であり、他国の食文化への敬意がビジネスエリートの武器となります。約4万人の人生を変えてきた人気テーブルマナー研究家・小倉朋子氏の著書『世界のビジネスエリートが身につけている教養としてのテーブルマナー』より、「世界のエリート層の食べ方とふるまいからにじみ出る教養」について解説していきます。

「ハンバーガー」は最初にバンズ、パティ、ソースの配置を確認

ハンバーガーは、たいてい紙に包まれています。そこから完全に取り出さずに、まず半分くらいを出しましょう。おそらく多くの人が、ここですぐにかぶりついていると思いますが、その前に1つチェックしてほしいことがあるのです。

 

半分ほど出ているハンバーガーのバンズをペロンと少しめくり、挟まっている具材がどうなっているか、見てみてください。パティは真ん中に収まっているか。レタスやトマトなどパティ以外の具材の配置や、ソースのかかり具合はどうなっているか。

 

もしパティ、具材、ソースが下のほうに偏っていた場合、そのまま上から食べ始めると、ただでさえ下のほうに偏っているものがさらに下へ下へと押されてしまいます。

 

そうなると、自分はバンズと具材をバランスよく食べられなくておいしくありませんし、最終的には、ボトボトと紙包みの下のほうに落ちてしまった具材を、手でつかんで食べることになってしまいがちで、美しくないのです。

 

ですから、もし具材やソースに偏りがあったら、偏っているサイドを上に向け直して食べ始めましょう。

 

両手の指をしっかり広げてハンバーガーをホールドし、具材が下へと流れ出るのをガードします。

 

ここで、へたに上品に振る舞おうと指をそろえてしまうと、ガードの役割を果たせません。

 

特に女性は、「ハンバーガーは、いっそ下品なほどに手を駆使すること。指を広げてがっしり持って食べる」と心得ておくくらいでちょうどいいでしょう。

 

この態勢をキープしつつ、「①真ん中→②右か左サイド→③❷の反対サイド」を繰り返し、つねに切り口を平らに整えるようにひと口ずつかじっていきます。

 

以上のように食べていくと、具材を食べ終えるころに少しだけ余ったバンズを最後に食べて終了、という具合に美景をキープできます。

 

また、バンズをめくって中身を確認したときに、特に具材やソースに偏りがなければ、そのまま食べ始めます。でも何となく食べ進めてしまうと、具材が下へ下へと押されて、先ほど挙げたような事態になりかねません。

 

やはり両手の指を広げてガードしながら、「①真ん中→②右か左サイド→③❷の反対サイド」を繰り返し、最後に少しバンズが余るよう意識的、戦略的に食べていきましょう。

 

それでもソースたっぷりのハンバーガーだと、紙包みの下のほうにソースが残るかもしれません。そのままでもかまいませんし、フレンチフライドポテトにつけて食べるのもいいでしょう。

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世界のビジネスエリートが身につけている教養としてのテーブルマナー

世界のビジネスエリートが身につけている教養としてのテーブルマナー

小倉 朋子

SBクリエイティブ

約4万人の人生を変えてきた人気テーブルマナー研究家が「世界のビジネスエリートの食べ方とふるまい」を通して、「マナーからにじみ出る教養」について説く本。各国の大使や国内外の要人らとの多くの会食から、著者が得た知見…

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