豪快にかぶりつき、美しく食べ終える「骨付きフライドチキン」の鉄則
骨付きのフライドチキンは、きれいに食べるのが難しいと感じている人も多いと思います。手づかみで食べると手に油がつくのは仕方ないとしても、食べたあとの残骸が美しくないのは避けたいところです。
なぜ残骸が汚くなってしまうかというと、おそらく一番の理由は、最初に骨から身をきれいに剥がさずに、「こっちをひと口、あっちをひと口」という感じで食べてしまうことにあります。
その結果、あちらこちら適当についばみ、食べ散らかしたかのような美しくない残骸になってしまうのです。
この点が明らかになれば、もう解決策は簡単です。
いろんな箇所の身を飛び飛びで少しずつかじっていくのではなく、「ここ」と決めた箇所の身を骨のキワまで食べてから、次の箇所に移動し、そこでもしっかり骨のキワまで身を食べてから隣の箇所に移動する、というふうに食べ進めます。
位置によっては、口で身をかじり取るのが難しいかもしれません。そういうときは、指で肉をゆっくりと引き剥がし、口に入れてもかまいません。部位によっては骨の関節のところで難なく割ったり骨がスルッと剥がれたりするものもあります。
口だけでなく手も駆使しながら、なるべく最後は骨だけになるように食べましょう。
豪快に、しかし食べ進めと食べ終わりがきれいになるように食べるのが、骨付きフライドチキンの一番の心得です。
また、軟骨部分は、ポロッときれいに剥がれて、コリコリと噛み砕けるくらいにまで調理されている場合もあれば、そうでない場合もあります。
順序よく身を食べ進めながら軟骨の様子も窺いつつ、ケースバイケースで判断してください。ただし、骨をチュウチュウとしゃぶるのは、さすがに無作法となります。
株式会社トータルフード代表取締役
小倉 朋子