(※画像はイメージです/PIXTA)

多くの企業が3月を決算期に設定しています。利益が出ている3月決算企業の経営者の方は、ぎりぎりまで、良い決算対策はないか、模索を続けていることと思います。そこで、本記事では、まだ間に合う「不良在庫」「売れ残り在庫」を活用した決算対策を紹介します。

「不良在庫」「売れ残り在庫」が決算対策に役立つ理由

「在庫(棚卸資産)」のうち「不良在庫」「売れ残り在庫」となっているものは、以下の2つに分けられます。

 

【「不良在庫」「売れ残り在庫」の種類】

・値引きすれば売れる可能性があるもの

・どう頑張っても売れないもの

 

これらは、言い換えれば、その物の価値が期待されたよりも低くなってしまったということを意味します。

 

そこで、低くなった差額(マイナス)を顕在化させれば、「損失」が発生し、それを法人税の計算上「損金」に算入することができます。

 

物の価値のマイナスを顕在化させる方法として、以下の3つが挙げられます。

 

【物の価値のマイナスを顕在化させる方法】

・売却損を計上する

・廃棄損を計上する

・評価損を計上する

 

それぞれについて解説します。

 

◆方法1|売却損を計上する

まず、売却損を出す方法です。これは、「値引きすれば売れる可能性があるもの」について有効です。

 

大幅値引きして「決算セール」等で売り払うことができれば、帳簿価額との差額を「損失」として計上できます。

 

◆方法2|廃棄損を計上する

次に、廃棄損を計上する方法があります。

 

「決算セール」等で売りに出しても売れなかったものや、「どう頑張っても売れないもの」を廃棄した場合、帳簿価額を丸々、損失として損金に計上できるものです。

 

この場合、廃棄するのにかかった処理費用も損金に計上できます。

 

廃棄したことを証明する資料として、処理業者からの領収書等を保管しておかなければならないことはいうまでもありません。

 

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