(※画像はイメージです/PIXTA)

3月13日の「マスク解禁」、5月に予定されている新型コロナウイルス感染症の「5類」への引き下げ等により「コロナ明け」ムードが高まり、GWへ向け海外旅行も増加するとみられています。海外旅行にはリスクがつきものであり、コロナに感染、発症するリスクもあります。それら旅先でのリスクに備えるのが「海外旅行保険」ですが、どんな補償内容で加入すればいいのでしょうか。本記事では、加入する際のポイントを解説します。

海外旅行保険の「絶対必要な補償」とそうでない補償

海外旅行保険はインターネットで割安に加入できる商品が多くなっていますが、反面、往々にして、知識がないために、保険会社が提示するプランを「なんとなく」選んで加入してしまい、無駄な補償に保険料を払っていることがあります。

 

実は、海外旅行保険の補償内容には、「絶対必要な補償」とそうでない補償(人によって必要性が異なる補償)があります。それぞれ以下の通りです。

 

【絶対必要な補償】

・治療・救援費用

・賠償責任

 

【人によって必要性が異なる補償】

・死亡・後遺障害

・携行品損害(盗難等)

・航空機遅延費用

 

以下、解説します。

絶対必要な2つの補償

◆絶対必要な補償1|「治療・救援費用」の補償

「治療・救援費用」の補償は、治療費や家族の渡航費用等をカバーするものです。これは、あらかじめ設定した限度額(保険金額)の範囲内で、治療費の実費が支払われるものです。

 

また、家族が現地へ駆けつけるための渡航費用(救援費用)も対象となります。

 

保険金額は「2,000万円」以上に設定することをおすすめします。

 

というのも、海外旅行中に病気やケガのために病院で治療を受ける場合、日本の健康保険は適応外であるため、場合によっては「数百万円」、「数千万円」の治療費を自己負担しなければならなくなるおそれがあるからです。

 

なお、日本には「海外療養費制度」の制度があります。これは「日本で同じ治療を受けた場合にかかる治療費」の相当額と「健康保険適応の場合の自己負担額」との差額を受け取れるものです。しかし、海外での治療費はきわめて高額なので、海外療養費制度だけでは賄いきれない可能性が高いのです。

 

日本損害保険協会のデータによると、「虫垂炎(盲腸)」で手術を受けると、治療費はアメリカのホノルル(ハワイ州)、ロサンゼルス(カリフォルニア州)では200万円を超えることがあり、日本より物価が安いイメージのあるタイのバンコクでも50万円を超えることがあります。

 

また、新型コロナウイルスにかかって人工呼吸器を使ったり、集中治療室に入ったりした場合も、高額な治療費がかかると想定されます。

 

なお、保険会社によって、提携医療機関が多いエリアと、手薄なエリアが異なります。したがって、目的地のエリアで数多くの医療機関と提携している保険会社を選ぶことをおすすめします。

 

◆絶対必要な補償2|「賠償責任」の補償

「治療・救援費用」の補償と並んで絶対必要な補償は「賠償責任」の補償です。

 

これは、誤って人を死傷させてしまった場合や、物を損壊してしまった場合に、損害賠償金額等の費用をカバーしてくれるものです。

 

保険金額(限度額)を設定すれば、いざというときに、その範囲内で保険金を受け取れます。保険金額は「1億円」以上に設定しておくことをおすすめします。

 

なお、保険会社によって、弁護士費用も補償対象に含まれる場合と含まれない場合がありますので、必ず確認して、もし含まれていない場合は「弁護士費用特約」を付けるようにしてください。

 

「タックスヘイブン」を使って、節税・秘匿性確保はできるのか?
 「海外法人」の設立法・活用法 
>>>11/12(火)LIVE配信

次ページ人によって必要性が異なる3つの補償

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録